パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

20年前(2000年7月から約1年間)メルマガで連載していた自伝(自虐?)のコラムを不定期で再掲しています。きょうは第9話です。

※第1話はこちら⇒新・パフの創業物語<第1話> 「最初の出会いは産婆さん?」

※原則として昔の原文のままですが、事実とは異なっていた内容、誤字も含めての不適切な表現、「てにをは」のおかしな個所は、修正しています。また当時の写真やイメージ画像等を追加で掲載しています。

※文中にある「今」の内容は、すべて執筆したとき(西暦2000年当時)のものです。


1978年秋。

文化祭も終わり、周囲は皆、大学受験追い込みモードに突入していました。

僕もやっとこの頃からなんとなく「東京の大学に入りたいな…」と思うようになっていました。が、なんのことはない。「神田川の生活を、東京で送ってみたい」という思いと、「東京に行けば、大物になれるチャンスがあるかもしれん!」という実にいい加減な動機だったのです……。

そして1979年春。
3年間の放蕩生活がたたり志望の大学にはオール不合格。

でも「東京で暮らしたい!」という思いは捨てがたく、親に「東京で浪人生活をさせて欲しい」と頼み込んだのでした。

我が家はとても貧乏であったにもかかわらず、僕は高校の3年間を下宿住まいさせてもらっていました。

またこの上に、東京でひとり暮らしで親に経済的負担をかけるのも嫌でしたので、親には「アルバイトで生活費は稼ぐので予備校だけなんとか行かせて」と懇願し、やっと東京行きを認めてもらったのです。

4畳半一間、日当たりなし、風呂なし、トイレなし(共同トイレのみ)。家賃は、13,000円。千代田線の根津駅から西日暮里方面に10分ほど歩いたところにある木造アパート「恵荘」(めぐみそう)が、僕の東京生活のスタート地点でした。

画像は単なるイメージです(映画「東京物語」のオープニングタイトルです💦)

 

予備校は高田馬場の「早稲田ゼミナール」。アルバイト先は駅弁製造の「日本食堂」。考えてみれば引っ越しの段取り、予備校への入学手続き、アルバイト先の決定まですべて独りでこなしており、随分と自立した18歳だったと我ながら感心します。

予備校に通い始めた4月~6月にかけては、おそらく一生のうちで一番勉強した時期だったと思います。科目数が多くて現役時代に失敗した国立大学は捨て、私立一本で挑戦することに決めていました。

そして、夏休み前に行われた全国公開模試。結果はなんと全国4位!

これは、まぐれも大まぐれだったのですが、自惚れの強かった僕は「なーんだ、こんなもんかい。ちょろいねぇ」「早稲田も慶應もこれで合格確率80%以上か、楽勝だね」みたいな勘違いに陥ってしまったのです。

勉強はもうこれで大丈夫なので、あとは受験料やら入学金やら授業料やらを少しでも稼ごうと、アルバイトに生活の主軸を移していったのです。

日本食堂での泊まり込みの弁当作り、仕事は辛いのですが、休みの日や空き時間にバイト仲間と遊ぶのが楽しくて、相当にのめり込んでいきました。

生まれて初めてストリップなるものを見に行ったのもこの頃です。

当時、京浜東北線の西川口駅の側に「モーニングサービス付きストリップ」というのがありました。朝9時までに行くと牛乳とアンパンが支給され、しかも学割で千円ぽっきり。パンを左手に牛乳を右手に観音見学。

こんなことにハマリながら浪人生の夏は過ぎていき、いよいよ秋の公開模試のシーズンがやってきました。

バイトや遊びをやりながらも、そこそこ勉強もしてきた僕はまだ自信を持っていたのですが、試験後の結果(合格確率50%以下)を見て真っ青。

やばい。まさか2年連続浪人するわけにも行かず、以降はバイトからも足を洗って受験勉強中心の生活に戻ったのでした。

しかし、バイトをしないと生活費がない……。

入学金に充当しようと思って貯めていたバイト代は生活費として徐々に減っていき、それでも受験料分にだけは絶対に手を付けてはいけないと、爪に火を灯すような生活を送っていました。

受験前の秋~冬にかけては、パンの耳や即席ラーメンだけで過ごしたこともあり、僕が一生で一番、痩せていた頃だったと思います(今のぜい肉を分けてあげたい…)。

そして、いよいよ、1980年2月。2度目の大学受験シーズンが、やってきたのです。


懐かしいですね~。東京での初めての生活。夜勤の弁当作りのアルバイト。仮眠時間になると厨房に忍び込んで、とんかつをつまみ食いしたりしてましたね。美味しかったな(笑)。

さて、本日も在宅のつもりだったんですが、夕方から打ち合わせの要請があって、このあとのオンライン会議が終わったら出社することになりました。

そういえば今日は記念日でした。打ち合わせが終わったらすぐにとんぼ返りです。

では、まずは朝食に行ってきます!