パフ代表の徒然ブログ「釘さん日記」

僕は、田舎出身のため、何歳になっても人混みというものに慣れない。

会社勤めをしていたころ、京王線沿線(駅名は芦花公園)に住んでいたことがあったのだが、殺人的な通勤ラッシュで、本当に死んでしまうかも(汗)と思ったものだ。

京王線沿線のアパートは仕事の都合で(というより家賃を払えずに)、半年ほどで東武東上線沿線(駅名は鶴瀬)に引っ越した。そして、アパートから路線バスで20分の勤務地(得意先の研究センター)に半出向することになったので、殺人的な通勤電車からは解放されることになった。

その後、都心に程近い(当時独身だった)兄貴のマンションに居候したりしていたので、なんとか殺人的な通勤ラッシュからは逃れながら若い頃の社会人生活を送っていた。

結婚後も、運よく中央区の区営住宅を抽選で当てたおかげで、職住接近の都心生活を送ることが出来た。

そして会社を作ってからというもの、自宅のそばに事務所を置いているので、ほぼ徒歩通勤(かつて自転車通勤が混じることもあったが)である。

毎日、満員電車で通っている社員には申し訳ないが、徒歩通勤を一度やりはじめると、もう二度と電車通勤はしたくなくなる。大雨の日や、猛暑、極寒の日を除けば、実に快適なのである。

 

・・・と、なんでまた、きょうの日記でそんなことを書いたのか。

きょうは、通勤ラッシュのような人混みのなかに長時間ずっといたので、ふとそんなことを思い出したのだった。

ビッグサイトで開催されていた、マイナビの仕事発見EXPOというイベントに出展企業の1社として参加していたのだ。

朝はそれほどでもなかったのだが、午後からスゴイ人の波。僕は会場内をブラブラしていただけだったのだが、時間帯によっては立ち止まっていられないほどだった。

しかし、ブラブラしているとありがたいもので、マイナビの編集長をはじめとする主催者の方々や、たまたま出展していた何社ものお客様が、(こちらが気がつく前に)声をかけてくださった。

昨年までパフの社員だったタカノリ氏(現某大手企業の採用担当者)にも、不意に声をかけられて、びっくりした(いや嬉しかった、笑)。

ああいう場面で知り合いから声をかけられると、人波にさらわれて溺れかけているところを、救命ブイで、ぐっと引き寄せていただいた気分だ。とてもホっとする。

 

ビッグサイトの視察を終えて会社に戻ると、パフオリジナルの少人数イベントが開催されていた。こちらは10数名。超満員電車から、いきなり廃線寸前のローカル線に乗り換えたような感覚だ。いや、というよりも、やっと人間が人間らしく住めるふるさとに帰ってきたという表現の方が適切かな(笑)。

大勢の場所であっても、少人数の場所であっても、人間一人ひとりは何も変わらない。大事なのは、どんな環境のなかに置かれても、自分自身を見失わず、流されず、溺れずにいることなんだよね。

・・・と、無理やりまとめてみました(苦笑)。

実際には昨日のテレビで知った。リーマンブラザーズの経営破たんのニュースである。

びっくりした。

てっきり米国政府が救済するものと思っていた。あるいはバンカメが買収するものと思っていた。

負債総額64兆円だという。

日本の国家予算が80兆円程度なので、なんとその80%にものぼる巨額のお金が、一夜にしてぶっとんだ。

アメリカ政府は、公的資金の注入は一切考えていなかったとのこと。それは、日本の(どうしようもない)金融機関への救済策を見ており、その轍は自分たちは踏めないと判断したからだという。つまり日本の政策を、反面教師として捉えていたらしい。

この判断の適否はともかくとして……。それにしても64兆円の負債というのは大きすぎる。想像の範囲を超えている。どれだけの影響が今後広がっていくのだろうか。邦銀だけでも最低、数千億円の焦げ付きは間違いなさそうだ。

本日たまたま打ち合わせに来ていた若手の銀行員に、「今回のリーマン破たんの件、上司はなんて言ってるの?」と聞いてみた。

すると、「『これからどうなるんだろうね……』って言ってました」との答え。

#なんじゃ?その素人みたいな上司のコメントは……(苦笑)。

 

一説によると、邦銀が所有するリーマンがらみの債権は、新聞やテレビで報道されているものよりも、遥かに高額になるらしい。

こりゃまた困ったものだ。メガバンクの経営陣は皆いまごろ、冷汗と脂汗を流しているのではないかな。

そして悪いことに、そのお鉢は、間違いなく弱者である中小企業に及んできそうなのだ。

「銀行は安定しているから就職先として選びました」と言っている学生諸君は、そろそろその浅はかな考えを改めたほうがいいかもしれないぞ。

ともあれ、僕らはこの巨大な金融システムに対して、直接何かを働きかけるということはできない。

我々にできることは、目の前の(虚業ではない)仕事に真摯に取り組み、関係する周囲の会社や人々に、価値を提供していくことだけである。

「下流大学…」を読んだ日

2008年9月15日 (月曜日)

まずは、週に一度の体重公開をば。

ちなみに、先週は、トレーニング前=69.75Kg。トレーニング後=68.90Kgだった。

さて、今週は。。。

 

トレーニング前 ↓

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なんと、70.5Kg。

ってーことは、先週の終値よりも、1,600g高。株価だったらよかったのにね(苦笑)。

 

 

 

トレーニング後 ↓

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69.50Kgなり。

2時間のトレーニングで、1,000gも減少した。が、先週の終値よりも、まだ600gも多い。

週末の合宿の夜、ビールを飲みすぎたのが良くなかったか……。

 

 

ところで、ジムのランニングマシンのうえで、新書を一冊読んだ。『下流大学が日本を滅ぼす!~ひよわなお客様世代の増殖』(三浦展著 KKベストセラーズ刊)という、なんとも刺激的なタイトルである。著者は、『下流社会』を書いた人で、さしづめ、その大学版といったところか?

終始べらんめぇ口調で、大学や大学生や若手社会人をこき下ろした内容なので、関係者が読むとムカムカするかもしれない。

でもまあ、品格はないものの、書いてあることは、いまの大学や学生の実態を言い当てている。悪口を書き並べただけの本ではあるのだが、最後に一応「提言」をしているのは、せめてもの救いかな。

現在の、大学と大学生の問題(というか社会全般の問題)は確かに深刻だ。この本の著者も言っているように、大学の定員をいっそのこと半減してしまえばいいのかもしれないが、そんなことは現実的ではない。

この本、できれば現役の学生諸君や若手社会人の皆に読んでもらって、「何くそっ!」と思ってもらうのがいいかもしれないなあ。

ウルトラマンが満員だった日

2008年9月14日 (日曜日)

きょうは完全休日。昨日までの合宿の疲れもあり、午前中は自宅でのんびり、うとうと過ごした。午後、「よしっ!」と、おなじみ豊洲の映画館までウォーキングを兼ねて出かけた。

目当ての映画は、「大決戦!超ウルトラ8兄弟」。

42年前(昭和41年)からテレビでの放映が始まったウルトラマン。以降、シリーズで40年以上経ったいまも続いている。

そして今回の映画では、昭和の初代ウルトラマンから現代のウルトラマンまで、合計8人も登場するという。

僕は初代ウルトラマンと次のウルトラセブンの大ファンだ。

幼稚園児のころ、毎週日曜日の夜、ワクワクドキドキしながら、ウルトラマンの活躍をみていた。小学校2年生のころ、ダン隊員(ウルトラセブン)とアンヌ隊員の恋の行方に、切なくなったりもした。

僕の幼少期はウルトラマン抜きにはありえない。

そんなウルトラマンが、40年以上の歳月を超えて映画のスクリーンに帰ってくるという。こりゃあ、観に行かないわけにはいかんでしょう。

ということで豊洲の映画館でチケットを買おうとすると、なんと「満員」の表示。

えーーーーーーーっ!

豊洲の映画館は、どんな人気の映画の封切り日であろうと、余裕で座れる映画館なのに……。

かなりショックであった。

でもまあ、満員ではしょうがないので、あっさりあきらめて他の映画を観ることにした。

ウルトラマンとほぼ同じ時間に始まる予定の映画がひとつあった。

その映画は、『ウォンテッド』。

ピンクレディーの映画ではない(笑)。

封切り後、アメリカで大ヒットしたというアクション映画だ。

いやあ、面白かった。というより度肝を抜かれた。「うそっ?」と思いながらも引き込まれた。

何より、アンジェリーナ・ジョリーのかっこよさと色気に魅せられた。ブラッドピットの彼女なんだって?悔しいけどお似合いである。

ウルトラマンは観ることはできなかったが、代わりに、貴重な収穫だった。

アンジェリーナ・ジョリー。もう一回くらい観にいってもいいかなぁ。

昨日の日記の続きである。

チームの討議が終わり、僕が部屋に入れたのは、結局25時(午前1時)過ぎ。

そこから「軽く飲むか!」ということになり、缶ビールや乾きもの(おでんや魚肉ソーセージとかも)の買出しをし、和室のテーブルを囲んで、皆でガヤガヤと飲み会が始まった。

午前3時。

「そろそろ寝ようぜ」ということで、いったん解散。部屋には野郎どもだけ残った。

女性が圧倒的に多かった全員飲み会。賑やかというよりも騒々しかった。

「野郎だけで、もうちょっとだけ飲むか」ということになり、静かな飲み会が始まった。

午前4時。

さすがに眠い。「もう寝ましょう…」。誰かの一言で、みな一斉に布団のうえにひっくり返った。

午前7時半。

起床。いい天気である。3時間ちょっとしか寝ていないが、不思議とスキッとしている。朝食をしっかりととる。

午前9時。

会議が始まった。みな、遅くまで飲んでいたとは思えないくらい、すっきりした顔つきだ。若いって素晴らしい。

午後12時半。

お昼休み。弁当が配られたのだが、ぜんぜんお腹が減っていない。考えてみれば、昨夜から食べっぱなし飲みっぱなしで、ほとんど体を動かしていない。

こりゃいかん。ということで、僕はひとり、弁当を食べる前に、ウォーキングすることにした。

目指したのは、力道山が建てた高級マンションのはしりとして有名な「リキ・マンション」。乃木坂と赤坂と青山一丁目の中間地点にある。ずっと以前この辺にきたことがあり、だいたいの場所は把握していた。

歩くこと約15分。たしかこの辺だよなあ…とキョロキョロしていたら、あったあったありました。建てられて、もう50年ほど経つはずなのに、いまだ立派な佇まいだ。当時はよっぽど高級だったのだろう。

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ひと汗かいて、ホテルにもどり昼食をやっと美味しく食べることができた。

午後1時半から6時まで。ぶっつづけで全体討議。

直面する難題がてんこ盛りだったのだが、全社員の前向きな姿勢で、とても健全な議論が行えた。

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合宿が終わって、もうひと仕事。代々木にある、国立オリンピック記念青少年総合センターに向かった。

先日の日記でもちょっと書いた、GEILという学生団体の交流会に参加するためだ。

政策発表を翌々日に控えた約100名の学生たちと、協力している企業の経営者が一堂に会した。

僕が到着したのは、乾杯の直前。一緒に参加した就職エージェントの下薗社長のスピーチにはギリギリ間に合った(僕は遅刻が確定していたので、スピーチは辞退していた)。

それにしても東大生の多さにはびっくりした。高い志をもって政策を提言しようとしている彼ら。そんな彼らがいる一方で、本職であるはずの官僚や政治家たちは、身内の論理だけで汲々としている場合ではない。

交流会を終えた帰り道。

参宮橋前で、下薗社長の「ちょっと軽くやっていきますか?」のひとことで、居酒屋へ。が、きょうは珍しく(?)100%真面目な仕事の話題だった。

 

そして自宅にたどり着いたのは、夜の11時。

いやあ、午前1時から午後11時まで。実に長い1日だったですね。

合宿会議の日

2008年9月12日 (金曜日)

今夜から、都内のホテル(といっても健保の施設)にて、全社員の泊まり込みの合宿会議である。

今夜は、全体会議を19時から20時半まで行った後、3つのチームに分かれて討議を行っている。

僕はどのチームに属していないため、ぷらぷらしている。

チーム討議は、最長でも24時で終了させる予定だったので、24時きっかりに部屋に戻ったら、「25時まで延長させてほしい」というメンバーからの申し出。

しょうがないので、コンビニで梅酒サワーを買ってきて、いまひとりロビーで缶を片手にこの日記を書いているという次第である。

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さて。ちゃんと25時には部屋に入れてもらえるのであろうか……。

明日は、7時半に朝食。

そして、9時から18時まで、ぶっ続けの全体会議である。

実り多き合宿会議となることを願う。

良い会社の見分け方を語った日

2008年9月11日 (木曜日)

きょうは朝から、取材を兼ねた対談で、職サークル協賛企業であるダイワコーポレーションさんに伺った。

きょうの対談内容は、この秋からリニューアルするパフの就職サイト(職学校Web)に掲載される予定だ。

さらに、もうすぐ刷り上がる『職人魂』という小冊子(フリーペーパー)にも、この対談の予告編が掲載される。

対談のお相手は、同社の専務取締役である曽根さん。パフの創業前からのお付き合いで、知り合ってからもう11年以上になる。

曽根さんは、この日記のなかにも、少なくとも年に1回は登場する(2社合同のボウリング大会のときなど)。また、僕が昔書いたコラム「素晴らしき100の出会い」にも登場したことがある。

僕は仕事柄、(大企業、中小企業問わず)ずいぶんたくさんの経営者の方にお会いするのだが、その中でも曽根さんは、間違いなくトップレベルの見識をお持ちの人格者である。

その曽根さんとの本日の対談。テーマは、 『良い会社の見分け方』である。

読者である学生の皆さんに向けて、「企業の良し悪しの判断ポイント」について意見を交わした。

曽根さんの意見の中で特に共感したことがある。それは、「会社の良し悪しは、その企業で働く社員の『態度や考え方』に現れている」ということである。

どんな会社でも、お客様と接する際は、とても丁寧な対応をする。お客様に失礼な口をきくことはほとんどない(某公的企業のいくつかを除く)。

ところが、協力会社(いわゆる下請事業者)に対しては、手のひらを返したような、横暴な口のきき方になる会社がある。

「安くしろ。さもないと、もう発注しないぞ」と脅してみたり、「お前らが食っていけるのは、うちの会社のおかげだからな!」と、高慢な態度になったりする会社だ。

案外こういう会社は多い。僕も営業マン時代、こういう会社に嫌になるほど出会った。

逆に、協力会社を真のパートナー企業として大事にしてくれる会社もある。 「うちの会社があるのは、貴社が協力してくださっているおかげです」と、言ってくれる会社だ。

曽根さんいわく、 「後者の会社こそ良い会社である」。

ただ、なかなかそういう現場を学生が押さえるのは難しい。人事担当者だってプロ。学生が見ているとわかっていて、自分が不利となるような態度や発言をするはずがないからだ。

いま思いついたのだが、パフ(僕のところ)ならすぐわかる。その会社に営業訪問してみればいいのだ。人事担当者が尊大な態度しかとれない会社は、残念ながら、良い会社である可能性が極めて低い。

他にもいろんな話題が出てきたのだが、詳細は、また『職学校WEB』で読んでいただくことにしよう。

本日、ダイワさんの内定者(5名)も、この対談を見学した。曽根さんの話を聞いて、さらに入社意欲が湧いてきたのではないだろうか。ダイワコーポレーションは、つくづく『良い会社』だよね。

曽根さん、本日はどうもありがとうございました♪