パフスタッフが綴る何気ない日常。日々感謝をこめて。「パフ・ザ・マジックドラゴン 執務室」

中学校から育む就業観

2019年8月8日 (木曜日)

やってきました、第78回かほログ!

 

先日、高校時代の友人と会ってきました。
彼女は今、中学校教員として働いています。

自身が中学校を卒業して十数年経ちますが、
時代は変わっており、今の中学校の話はとても新鮮でした。

不登校の学生がひとクラスに平均して2~3名はいるとか、
制服はズボンが良いかスカートが良いか選べるとか。

 

そんな彼女の話の中でこんな話がありました。

生徒の「やりたい」を実現するサポートしている、という話です。

彼女は、学生が「やりたい」と思ったことを大切にしたい、
どうにか実現してあげたいと考え、日々動き回っているようです。

例えば、
「近隣の小学生から中学はこわいというイメージがあるという
アンケート結果が出たから小学校へ本の読み聞かせに行きたい」

「部活動の時間をもっと確保したい」

「制服を変えたい」 など。

ただそれをそのままやってあげるのではなく、
実現のための次のようなアドバイスをしているそうです。

●物事を大きく変えるには、実行したい時期の一ヶ月前ではなく
半年前には動き出さないと難しいということ
●なぜそれをする必要があるのか、どうしたら実現するのかを
企画書にまとめて許可を得る必要があること

すると生徒は張り切ってすぐに企画書を作ってくるそうです。
そこから何度も何度も採点、修正を繰り返し、
プレゼンの機会を設けるとのこと。

そんな高度なことやってるの?!と驚きました。

しかもそれが、生徒自身が「やりたい」と思っていることに
対して行なっていることが良いなと。

自身の考えたアイデアが実際に形になるのってワクワクする
と思うのです。

しかも中学校(さらにはお隣の小学校まで)といった規模で
影響を及ぼすことができるという経験を
中学生で得られることはその後にも影響すると思うのです。

 

実はこの素敵な話の裏側には苦労も隠れており、
最初は上層部に「それは手間がかかるから」などと
阻止されそうになるそうです。

それでも彼女はどうにか機会を作ろうと交渉に動き、
生徒が行動できるようサポートしているということでした。

こんな先生が世の中に増えたら、
もっとよい世の中なりそうですよね。

「はたらく」ということへのイメージも広がりそうです。

 

若いうちからの就業体験は徐々に広まっているものの、
実際に向き合うのは就活の時期なのが現状です。

それより前の高校、中学校といった時期から
ワクワクしながら「はたらく」ということに
触れられる機会を作れたらな、と思ったエピソードでした。

 

また、彼女は生徒会や吹奏楽部の顧問として
生徒の「やりたい」ことの実現をサポートしながら、

自分のクラスの進路面談、学年全体の不登校の学生フォロー、
過保護な保護者の個別対応など、休みのない日々を送っています。

それでも彼女は
「生徒の変化をダイレクトに感じられるこの仕事が
とても楽しい」と断言していたことが印象的でした。

 

お次は、大岡さんです!