きょうは、取引企業T社の本拠地である宇都宮で、午後から面接官研修を行った。全国各地(すべての都道府県)から面接官を担当する現場の責任者の方々が、50名以上参加していた。
ちょうど一年前にもT社の面接官研修を引き受けた。今年で二年連続だ。
昨年と同じことをやるのも能がない。
そこで今年は、寸劇を交えた講義を行った。よくありがちな面接の場面を、寸劇で再現したのだ。
第一幕は、 『実はダメ学生 vs ダメ面接官の巻』 。第二幕は、 『実は優秀な学生 vs ダメ面接官の巻』である。
「実はダメ学生」というのは、一見明るくて元気だけど、実は何も考えていない中身のない学生。自分にはリーダーシップや、協調性や、コミュニケーション能力があると、堂々と主張する。が、実際にはそれは口だけで、彼の過去の行動には、それを裏付けるものが何もない。
「ダメ面接官」は、そんな彼を見破ることが出来ずに、彼の外見や言葉や第一印象だけに引きずられ、内定を出してしまう。
「実は優秀な学生」は、一見おとなしく自信がなさそうに見えるのだけれど、実際には、粘り強く創意工夫を繰り返しながら、ひとつのことを地道にやり続けており、大きな成果を生み出している学生。
「ダメ面接官」は、そんな彼の隠れた能力を引き出すことができず、不合格にしてしまう。
この「実はダメ学生」と「実は優秀な学生」を演じたのが、なんとT社の人事担当者Wさん。ひとり二役だったのだが、見事に、両方のキャラを的確に掴み、好演してくださった。
「ダメ面接官」を演じたのが、我がパフのヨシカワ。ダメダメぶりが実にリアルで、とても面白く、全国の本当の面接官の皆さんの笑いを取っていた。
正直に白状すると、この研修の話が持ち上がったときは、面倒だなあ…と、思っていた(T社のIさん、ゴメンナサイ!)。
しかし、研修を寸劇形式でやることにしたとたん、俄然やる気が出てきた。特に、自分で脚本を書いているうちに、ノリノリになってきたのだ。
そして研修を終えて、充実感、達成感を味わうこともできた。最初は、難しい顔をしていた受講者の皆さんが、寸劇を始めたとたん前のめりになって、ニコニコかつ真剣に、喰らいついてきてくださっていたのが、ひしひしと感じられたからだ。
今回の研修を引き受けたおかげで、またひとつ、パフのサービスメニューが増えた。しかも得意の寸劇領域で(笑)。
よかったよかった。