世の中には、自分の力と、所属している組織の力とを、混同しているひとが大勢いる。
属している組織の影響力が大きいと、ついつい人は、その力が自分自身の力であるかのような錯覚に陥り、人に対して、不遜な態度をとってしまう。
大きな組織の、中途半端な管理職にありがちな現象だ。
またこれは、国家権力を与えられた組織に属する人々にもありがちだ。
政治家は選挙があるため、実はあまり横柄な態度はとったりしない。それよりも、やっぱり公務員たちに、問題となる人たちが多いようだ。税金で給料をもらっていることを忘れて、税金を納めている人たちを支配しているかのような錯覚に陥っている。
その人たちに共通して見られる傾向は、「縄張り意識」が強いこと。自分の関係する領域に、他の人が踏み込んできたりすると、とたんに態度を堅くする。自分を通さずに物事が進んでしまうと、その物事を潰そうとする。一切、人の話を聞こうとしない。
まったくもって、情けない。
そんな人たちに限って、自分よりも権力や影響力を有している人には、へコヘコしているものだ。
ああ、情けない。
きょうは、そんな情けない人を間近に見て、ふつふつと怒りが込み上げてきた日だった。