釘さん日記

市川染五郎さんへの取材を行なった日

パフが作っている学生向けの小冊子(フリーペーパー)。  『SHOKUNIN魂』という名前で、1月に第一号を発刊した。

次回、第二号を、6月下旬に発刊する予定だ。

現在、制作班が、第二号発刊に向けての準備に着手している。

きょうは、冊子の表紙と巻頭インタビューに出演していただく方への取材と撮影の日。

なんと、今回の登場は、歌舞伎役者の、市川染五郎さんである。染五郎さんは、歌舞伎だけでなく、演劇、映画、テレビなど、幅広く活躍している役者さんだ。

僕も、染五郎さんが主役を務めた演劇や映画を何回も観にいったことがある。

いまの染五郎さんは七代目。六代目染五郎は、お父様の、松本幸四郎さんだ。

余談だが、僕が東京に出てきて初めて観た演劇は、六代目染五郎さんが主役を務めている『ラ・マンチャの男』だった。そのとき、いまの染五郎さんは、たしかまだ小学校低学年だった。

なにしろ、『市川染五郎』といえば、日本の伝統芸能を伝承している第一人者。平たくいえば、すごい人なのだ。

そんな染五郎さんへのインタビューが実現したのは、パフのお客様である松竹さんの取り計らいによる。本当に感謝だ。

 

午後12時過ぎ、僕ら取材陣は、東銀座の歌舞伎座に集合した。歌舞伎座の二階にある貴賓室が、きょうのインタビューの場所。パフから歩いて5分もかからない、たいへん便利な場所だった。

インタビューの中味は、6月下旬に小冊子が完成するまでのお楽しみ。なので、きょうは触れないことにしておこう。

ただ、どんなにすごい役者さんであっても、やはり一人の人間。いろんな悩みや苦しみを普通に抱いている。苦悩しながら、自分自身の芸を必死に切りひらこうとしている。仕事の怖さや厳しさに、押しつぶされそうになることだってある。

・・・そんなことが分かって、ぐっと距離が近くなり、今まで以上に、染五郎さんに親しみが持てるようになった取材だった。

 

実は僕の娘(こんど高2)は、染五郎さんの大ファン。4年前から染五郎さんが出演する映画や演劇をよく観にいっていた(僕も娘と一緒に、染五郎さんの舞台挨拶を間近で見たことがある。寒い朝、3時間も並んで整理券を取らされた・・・苦笑)。

ここは社長の役得で、娘も取材に同席させてもらった。「私は隅っこでおとなしくしてるよ」と、娘は遠慮がちにしていたのだが、インタビューの最後に、染五郎さんが娘に話しかけてくれ、握手までしてくれた。彼女にとっては、一生の思い出であろう。

『自分を信じて生き続ける』 。最後に、染五郎さんが、スケッチブックに書いてくれた言葉だ。

どういう思いがこの言葉に込められているのか…。その答えは、6月下旬に完成する小冊子を見て、確かめてほしい。

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