釘さん日記

大阪の桜と銀座のケネディハウスの日

きょうは朝6時過ぎの新幹線で、大阪に向かった。

大阪での仕事は、JR大阪駅から環状線に乗って2駅のところにある桜ノ宮というところ。

夕方4時過ぎに仕事が終わり、近くにある桜ノ宮公園を散歩しながら駅まで向かった。桜ノ宮公園というくらいだから、桜の花がたくさん植えられている。

東京の桜は、もうほとんど散ってしまっているが、ここ桜ノ宮公園の桜は、まだまだ見頃だった。

川面には、水上バスがゆったりとした姿で大阪城のほうに向かって走っている。とても、のどかな風景だ。

ほんの15分くらいの時間だが、心にゆとりを与えてくれる、良い景色に巡り合えた。

 

 

 

 

 

きょうはこのまま直帰し、久々に自宅で夕食をとろうと思っていたのだが、ある一本のメールが入ってきたため、急きょ予定を変更し、銀座のとある店に向かうことにした。

ある一本のメールの送り主は、パフでインターンシップをしている内定者のツチダからだった。

彼は、すでに営業マンとしての仕事をやりはじめているのだが、テレアポ(電話で営業訪問の約束を取り付けること)で、何十件も断られ続けていた。

ところが、きょうの午後、初めてのアポイントをもらったという。しかも訪問日は即日。つまり、きょうの夕方の訪問のアポが取れたのだ。

相当に嬉しかったのであろう。興奮した様子で 「クギサキさん、アポとれました!今度メシおごってください!」というメールが舞い込んできたのだった。

僕も25年前、初めての営業で、初めてのアポが取れたときには、たまらなく嬉しかった。その日の夜は、仲間と一緒に飲みに行ったりした。あのときの感動は今でも忘れられない。

ということで、ツチダと喜びを共有すべく祝杯をあげるために、急きょ予定を変更して、銀座に向かったというわけだ。

ツチダを連れて行ったのは、“ケネディハウス”というライブハウス。単なるライブハウスではない。60年代後半から80年代前半くらいまでの音楽を、プロのバンドメンバーが生演奏で聞かせてくれる。ビートルズイーグルスビリージョエルカーペンターズサイモン&ガーファンクルなどの海外の大御所たちの音楽。たくろうを始めとする70年代フォークミュージックチューリップオフコースなどのニューミュージック。なつかしのグループサウンズなどなど、とても幅広い音楽を聞かせてくれる店なのだ。

20歳ちょっとのツチダがまだ生まれていないころの音楽ばかりだが、僕や彼のお父さん(バンドをやっていたらしい)の世代には、たまらない空間だ。パフの文化とも無縁ではないので、一回この世界を見せておこうと思って、祝杯の場所として選んだわけだ。

東京に着き、ツチダと待ち合わせして店に入ったのは、すでに夜の8時を回っていた。ちょうど二回目のステージが始まったときで、いきなり1970年代にタイムスリップさせられた。

約3時間。懐かしい音楽に包まれて感動した。

結局は、ツチダの初アポの祝杯をダシにして、自分がいちばん楽しめるところに連れ込んでしまっただけ…という批判の声も聞こえてきそうだが、ツチダはもちろん、感動した、と言ってくれた(笑)。

なにしろツチダ、初アポ、おめでとう! 次は、初受注だ!!!

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