本日未明。正確には、4月20日午前2時半ころ。自宅の自室で仕事用に使っているノートPCが、何の前触れもなくぶっ飛んだ。
日記を書き終え、寝る前にちょっとだけ資料をまとめておこうと、ワードとエクセルといくつかのホームページを同時に開いて、かちゃかちゃとキーボードを叩いているときだった。
「ビッ」という音とともに、画面が真っ暗になった。
「ありゃ?」
困った。作っていた資料をまだ保存していなかった。が、一切のキーボードを受付けないので、やむなく主電源を、バチっと切った。
だいたいパソコンが固まったときは、このように主電源をバチっとやって再起動すれば、元通り使える。
が!今回は違った。
起動した直後、真っ青な画面に、なにやら英語の文章が10行ほど画面に表示されたまま、うんともすんとも言わない。何回やっても同じだ。いや、何十回やっても同じだった。
ほんとに困った。
真っ青なのはパソコンの画面だけじゃない。僕の顔も真っ青だ。大事なデータのいくつかが、このノートPCに入っている。しかも、このノートPCは、2001年からずーっと7年間使い続けている愛着のあるPCなのだ。
なんとしてでも復旧させなければ!
いったん寝て、朝7時から復旧作業が始まった。
こうみえても、僕も昔は、技術屋である。
DOSでパソコンを起動しなおして、プロンプトからのユーティリティで、不良セクターの修復を試みた。フロッピィディスクを使いながらの作業である。フロッピィディスクなどを使うのは、何年ぶりだろうか。おそらくいまの若い連中は、触ったことすらないかもしれない。
それにしても、フロッピィディスクドライブの駆動する音は、のんびりしている。 「慌ててもしょうがないでしょ?」と言っているようだ。
朝7時から始まった作業。全ハードディスクの修復作業が終了したのは、すでに13時を回っていた。
そして、フロッピィディスクドライブをはずして、再度、ハードディスクからの起動に挑戦。おそるおそる電源を入れた。
やった!!
Windows2000のいつもの画面が表示された(僕のPCは、昔のタイプなので、WindowsXPではないのです)。
大事なデータも、使える状態で残っていた。やれやれ、ひと安心である。
それにしても、IT社会は恐いよなあ。こんなことで半日以上を費やしてしまった。ITは、効率がいいんだか、悪いんだかわかりゃしない。
一時は買い替えを覚悟した、自宅のノートPC。無事復旧したことで、あとしばらくは買い替える必要もなさそうだ。すごく得した気がするし、何しろ独力で修理できたことに、えも言われぬ達成感を感じた、日曜日の昼下がりであった。