釘さん日記

G社との事業提携を発表した日

5月10日の日記で、G社との合同キックオフミーティングのことを書いた。

しかし正式な発表の前だったので、G社の社名はもちろんのこと、何に関しての提携なのか一切触れなかった。社外の読者の皆さんにとっては「???」の内容だったと思う。

 

本日の夕方、IRも報道発表も済ませたので、きょうは思いっきり書ける。

 

G社とは、コミュニティシステム構築で有名な、株式会社ガイアックスのことだったのだ。

ガイアックスは、9年前に創業された会社だが、すでに上場しているIT系ベンチャー企業だ。

IT系ベンチャーというと、最近はちょっと聞こえが悪いところもある(苦笑)が、ガイアックスは、いわゆる(未熟な若者達が会社ごっこをやっているような)IT系ベンチャーとは訳が違う。

しっかりとした技術力と、未知の領域に果敢に取り組むベンチャースピリッツ。そして、愚直なまでに真面目に、ガムシャラに働く社員の皆さん。いずれも、パフの文化や風土とピッタリな社風を有している会社だ。

 

何の分野で提携したかというと、パフが8年前から提供している「パフ内定者コミュニティシステム(PNC)」を使った、内定者フォロー事業の分野での提携である。パフはこの分野では、実は業界最古参。のべ600社以上の企業に、PNCを提供してきた。

一方、ガイアックスは昨年からこの分野に参入してきた後発企業ながら、とても高機能・多機能で、かつ使いやすい「フレッシャーズ」というコミュニティシステムを有している。たった1年間で100社超の企業ユーザーを獲得している。実は最近、パフと競合することが増えてきて、お互い、勝ったり負けたりを繰り返していた。

 

長い歴史とたくさんの導入実績と豊富なノウハウを有しているパフ。優れた技術開発力を有しているガイアックス。この両者が手を組むことで、業界ダントツの強者連合が出来上がる。ということは、お客様に、いままで以上の高品質な商品とサービスを提供することが出来る訳だ。

 

こりゃあ、提携しない手はない。

 

この1ヶ月間、提携に向けた話し合いを繰り返してきた。いろんなスキームや条件を議論しながら、両社と両社のお客様を始めとするステークホルダー(利害関係者)が最高にハッピーになる方法を模索した。

そして先月末。無事、基本合意に至ったわけだ(この様子も実はこの日記に書いている。4月26日の日記だ)。

 

それにしても、ガイアックスの社員の皆さんは、本当に凄い。20代から30代前半の方々なのだが、話していて本当に安心。優秀なのはもちろんだが、全員が自分たちの会社や事業に、あたりまえのようにコミットしているのが良く分る。大袈裟に言えば、命を懸けている。中途半端なところを一切感じない。おまけに仕事やレスポンスがムチャクチャ早い。深夜に送ったメールなのに、明け方には的確な返事が返ってくる。優秀な若い社員が、これだけ命を懸けて、昼夜を問わず仕事に熱中するんだから、凄い商品が生み出されるのも当然かもしれない。パフが営業でぶつかって負けてしまっていたのも頷ける。

今回の提携交渉を通じて、社長、事業部長、営業担当者、技術担当者、管理部門(財務責任者や法務責任者)など短期間に数多くの方々と面談してきたが、本当に皆さん、誠実そのものだった。若さゆえの危さは一切感じなかった。そして、 「パフとの提携を実現させたい」という、並々ならぬ気持ちを全員から感じた。

 

ガイアックスは今回のパフとの提携を実現させるために、大きな先行投資も行ってくださっている。僕はそのことを意気に感じずにはおられないなんとかその期待に応えなければと思う

いままで多くの事業提携やM&Aに携わってきた方(パフの顧問をやっている人)が、今回の両社の提携を、 「これほど理想的な提携関係はない。提携交渉の会議を見ていて、絶対うまくまとまると思った。これからがとても楽しみだ」と評してくださった。

両社の提携によって、「売り手よし、買い手よし、世間よし」の『三方よし』が、きっと実現されることであろう。

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