その昔(7~8年前)、僕は毎日のように、雷を落としていた。
遊び半分で仕事を行なっていたインターン学生や、学生気分の抜けなかった内定者たち、二日酔いで遅刻してきた新入社員、まともな原稿が書けない社員たち、何回言っても同じミスを繰り返す連中。
特に、内定者と入社1年目の社員しかいなかったころのパフは、いま思い出しただけでもゾッとするくらい、信じられないようなミスやトラブルが連続していた。
その都度、僕の雷が落ちるわけである。怒っていないときのほうが珍しいくらい、怒っていたような気がする。
が、新卒1期生や2期生が部下を持つようになってきてからは、だんだんと雷を落とす回数も減ってきた。
遠慮か。気遣いか。疲れか。トシをとったのか……。
僕の昔を知っている連中から見れば、信じられないくらい仏の釘さんになってきていると思う。
そんな僕なのだが、きょうは久々に雷(そんなに大きくはないけど)を落としてみた。
「こりゃあ、ここで怒っておかないと。ここで戒めておかないと。ここで思いっきりショックを与えておかないと……」という、まさに絶好の教育の機会だと思ったのだ。
最近は怒ることのできない上司が増えたという。怒るというのは、確かにかなりのパワーを要する。
でも、怒らなければならないときに、きっちりと怒ることは大事だ。
「注意する」や「反省を促す」だけでは足らないときには、思いっきり怒る。時には感情的になってもいいと思う。
「なぜ俺がここまで怒っているかわかるか、この野郎!!」
と、大声で怒鳴ってみてもいいと思う。そうして初めて伝わることもある。
これから猛暑が続き、大気が不安定となる日も多くなりそうだ。
メンバー諸君、時節柄、予期せぬ方向から不意の雷が落ちることがこれからあるかもしれぬぞ。
くれぐれも気をつけたまえ。