ジムに行くのは、毎週日曜日の日課となっている。僕が通っているジムには、ランニングマシーンと自転車(正式な名前はなんていうんだろ?)に、液晶テレビが据え付けられており、走りながらテレビを見ることができるようになっている。
いつもは走る時にはあまりテレビを見ない僕なのだが、きょうばかりはイヤホンを持っていき、最初から最後まで走りながら(実際には歩きながら)、テレビに釘付けだった。
観ていたのは男子バレーと柔道(女子52Kgと男子66Kg)。いやはや夢中になった。トレーニングするためではなく、オリンピックを観るために、きょうは2時間以上もジムで走り(歩き)続けた。
自宅に戻り女子の3位決定戦と男子の決勝戦を観る。中村美里、初のオリンピックで銅メダルは立派だ。でも彼女は、「金メダル以外は興味がない」、「悔しい」と言う。そう語る中村選手の顔はすでにプロの表情だった。とても19歳とは思えない。ちょっと痺(しび)れた。昨日の日記で「次のヒーロー(ヒロイン)の登場が待たれる」と書いたが、その素質が垣間見られた気がした。
そして、内柴正人。やった、やりました、待望の金メダル。二回戦からの登場だったのだが、最初から、「ああ、これは金メダルが取れそうだな」という予感があった。昨日のYAWARAちゃんには勝利のオーラが感じられなかったのだが、内柴からは最初からビンビンに伝わってきた。やっぱり勝ち負けを左右するのは、最後は「気」なのではないかと思った。
ところできょうは東京湾大花火の日。柔道の試合の合間合間でベランダに出て、ビルや高層マンションの谷間から見える花火の切れ端だけ拝んだ。「あのでかいマンションさえなければ全部が見えるのに…」と、急速な都市開発が少し憎くなった。
で、またテレビに戻るが、オリンピックのあと、チャンネルをNHKのBS2にしたところ、なんと岡林信康が歌っているではないか!びっくりした。岡林信康といえば、日本のフォークソングの神様と言われた人。「山谷ブルース」と「チューリップのアップリケ」を、ほぼフルコーラス歌っていた。40年前のフォークソングである。ちょっと感動してしまった。
とまあ、いろいろ何の脈絡もなく書いてしまった本日の日記。つまりは、かなりお気楽に過ごした日曜日だったというわけだ。