先々週、集中的に行った社員面談のときのこと。
僕は某社員(いちおう本人の名誉のため名前は伏せよう)が、ビジネス社会、経済社会の常識に疎いことが気になったので、ビジネス書やビジネス雑誌を読むことを勧めた。
が、この某社員は昔、同じことを僕から言われ、ビジネス書を読むことに挑戦したが、難しくて(つまらなくて)なかなか習慣にはならなかったという。
「だったら経済小説でも読んでみたら? 城山三郎とか高杉良とかいいんじゃない?」
あまりピンとこなかったようだ。
「それでもしんどかったら、漫画でもいいや。こないだ社長になった『課長 島耕作』なんていいんじゃない?面白いみたいだよ」
と、自分でも読んだことのない『課長 島耕作』を勧めてしまった。
これには某社員も響いたようで、「あ、そうですね。漫画なら読めると思います!」と、やる気を見せていた。
翌週。
「クギサキさん、これ、面白かったです♪ クギサキさんも読んでくださいよ」
と、某社員はドサッと、『課長 島耕作』の単行本を僕のところに持ってきた。
「え? おまえもうこんなに読んじゃったの?」
すごい行動力だ。この行動の素早さが仕事でも発揮されたらなあ…(苦笑)。
ということで、本日は、この某社員が貸してくれた『課長 島耕作』を、ジムでウォーキングしながら読んだ。
なあるほど。確かに面白い。
が、それほど経済の勉強になるとは思えないんだよなあ……。
もう少し違う本を勧めておけばよかったかなと思う反面、まあ、いい息抜きにはなるので、これはこれでいっか、と思った。
しっかし、島耕作。最初はダメダメな中間管理職なのだが、どうやって社長まで上り詰めたのであろうか。
25年以上にも及ぶ大作である。僕も長い時間をかけて、じっくりと読んでみることにしよう。