パフの学生向けサイトや、メルマガでの連載コラムでもおなじみの、國貞克則さん。
僕の友人であり、仲間であり、師であり、パフの株主であり、経営顧問でもある。
社会人の方々には、昨年売れに売れたベストセラー、 『財務3表一体理解法』(朝日新書)の著者として有名な人だ。
僕のコラム、 『釘さんの素晴らしき100の出会い』にも登場している。
その國貞さん(通称クニさん)から、最新の著書を贈呈いただいた。朝いちばんの宅配便で届けられた。しかも僕だけにではなく、パフのグループ長たち(3名)に対しても。
贈呈いただいた著作は、 『悩めるマネージャーのための マネジメントバイブル』(東洋経済)というタイトルだ。
僕は本を読むときに、まず「あとがき」から読む。その著者が本当に書きたかったことや、著作に対する思いや、読者へのメッセージなどが込められているからだ。
なので本屋で買うときは、この「あとがき」を読んで、心が動かされるものがあれば買うことにしている。
ということで、この本も(タダでもらったくせに!)、「あとがき」をまず読んだ。
心が動いた。(以下、いちばん心が動いたところを抜粋します)
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私はサラリーマンを辞めたとき「自分の力で生きていきたい」と思いました。しかし、現実を見ればサラリーマン時代より遥かに多くの人にお世話になって生きている自分に気づきます。私たちはだれ一人、ひとりで生きている人などいません。多くの人にお世話になりながら生きています。そのことを認識し、いままでに頂戴した先輩や周りの人からのご恩を、自分の周りの人や次の若い世代の人たちにどう返していくかを考えるということが、私たちのマネジメントの基本にあるべきではないでしょうか。
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どうだろうか。こういうことをマネジメントの本で書いている人を僕は知らない。いままでの経営書といえば、理論や理屈を振りかざして、小難しいことを書き並べた本がほとんどではなかったろうか。
クニさんは、実はアメリカでMBAを取得している。だからこそ、「MBAで学ぶ理論なんて何の役にも立たない」と言い放つことに説得力がある。この本のサブタイトルからして、【脱「MBA」の経営論】としているくらいだ。
この本は、マネジメントに携わる社会人だけではなく、若手の社会人や、これから社会に巣立とうとしている学生の皆さんにもぜひ読んでいただきたい。組織で「はたらく」ということの本質が語られているからだ。
<追>
#ちなみに読み進めていくと、我がパフの話題も出てきます。パフのことをご存知の皆さんは、「え、どこ?」と宝探しみたいにしながら読んでいただくのも一興かもしれませんよ^^。