釘さん日記

築地でまぐろを買った日

きょうは田町にある行きつけの床屋に行き、頭髪をすっきりと刈った。その後、有楽町と銀座でお買い物。

その帰り道、築地の場外市場までふらふらと歩いていった。

特に目的があったわけではない。いつもそばで仕事をしているくせに、あまりゆっくり築地の場外を歩いたことがなかった。きょうは余裕があるので、年末の築地を散歩しようと思ったのだ。

案の定、築地は買い物客で賑わっていた。でも、こういう賑わいがいい。生活を感じさせる。

お店のおじさんやおばさんの威勢のいい掛け声がいい。思わず、買って行こうかなという気にさせられる。

いくら、数の子、鮭、まぐろ、鰹節、干物、かまぼこ、昆布、豆などなど。お正月の料理の材料がたくさん並んでいた。

僕の耳元で魚屋のおばさんが囁いた。

「お兄さん、これ、2千円でいいよ」

「え、ほんと? んじゃ、買うよ」

二つ返事で、財布から千円札を2枚取り出した。

買ったのは、まぐろの赤身と中トロ

金の延べ棒みたいなのが3本もある。これで2千円というのだから驚異的に安い。たぶん銀座のデパートの地下で買ったらば、5千円以上は取られるだろう。

ということで、今宵の酒のつまみは、まぐろのお刺身。

菊政宗をちびちびやりながら、新鮮なまぐろをつまむ。

いやあ、旨い!

高級店のまぐろよりも旨いんじゃないかな。

僕は普段はあまり家ではお酒は飲まないのだが、年末年始は例外だ。

なんとも幸せな年の瀬である。

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