パフが4年ほど前より正会員として加盟している業界団体、 (社)全国求人情報協会(略称、全求協)。業界の健全な発展と社会貢献を意図して設立された公益法人だ。
かなり真面目な団体で、厚生労働省からの委託業務での各種調査を行ったり、我々加盟企業の啓蒙・啓発のための勉強会、研究会、研修などを行っている。また毎月必ず届けられる求人統計レポートは、いちはやく企業の求人や求職者の状況を把握する上で、とても役立っている。
現在、最大手のリクルートをはじめとして、全国81社の求人メディアを有する企業が加盟している。
本日は、この全求協の今年最初の会合が市ヶ谷のホテルで行われた。
まずは冒頭、理事長を務めておられる、北海道アルバイト情報社の村井俊朗社長の講演が行われた。
村井理事長は、年男とのことで、今年還暦を迎えられる。この業界一筋に38年間仕事をやってこられた大御所だ。24年前の全求協の立ち上げにも尽力された方である。
年に一回の総会のときだけお会いしていたのだが、柔和な人柄と低い物腰と穏やかな語り口に、(僕なんかが評するのは生意気だが)人格者だなぁ……と、常々思っていた。
講演のテーマは、 『ピンチをチャンスに変える いま、求人メディアの真価が問われるとき』というものだった。
ちょっと堅めのテーマとは裏腹に、講演の内容は、村井理事長らしい、誠実で穏やかで柔和な語り口のものだった。そして、長年の経営の経験を踏まえたお話は、とても示唆に富んでおり、共感できるものばかりだった。
そんな村井理事長が、自分の会社(北海道アルバイト情報社)で決めた今年のテーマ(『今年のめあて』と呼んでいるらしい)が、いけている。
あかるく かしこく たくましく
笑顔のパワーと教養を身につけ、もうひと押し(これでいいと思った段階から、さらにもうちょっとだけ)頑張ってみる、という意味だとのこと。
「雇用不安の真っただ中に置かれている人たちに、一件一件の良質な求人を発掘し提供していくことこそが、我々の使命です。こんな時代だからこそ、頑張っていきましょう」
と結ばれた講演への、我々会員企業の社長たちの拍手は、とても大きなものだった。
この講演ののち、懇親会が行われた。同業のエン・ジャパンさんの(昨年就任したばかりの)鈴木社長の初々しい乾杯のあいさつで始まった。
僕も何人かの同業経営者と話をさせてもらったが、経営の現状(特に中途採用事業)には、想像以上の厳しさがあることが実感できた。かといって、決して悲壮感があるわけではない。だからこそ、皆さん、この会合に遠路はるばる参加されているわけだ。
沖縄の同業者である冒険王の佐和田社長ともお話ができた。沖縄は全国の中でも求人件数の少ない地域ではあるのだが、やっぱり佐和田社長も、とってもお元気だった。 「今年こそ、仕事で沖縄に行きますよ!」と約束した(ほんとに行かなきゃ!)。
夕方から超重要コラボ経営会議があったため懇親会は途中で抜けさせてもらったが、同業者の皆さん(特に北海道の村井理事長)から、とてもいい刺激をいただいたひとときだった。