きょうのタイトルは誤解を与えかねないな。僕が大学入試を受けるわけではないので、念のため。
「昨今の大学入試の現状・実態はどうなっているのか」を教えてくれる説明会があったので、それを本日は聞きに行ったのである。
とある大学受験予備校が主催したこの説明会。なかなか情熱的で、懇切丁寧な説明をしてくれた。
僕が大学を受験したのは、もう30年も昔の話。確かに、そのころの状況と比べると、いまの大学受験は様変わりだ。
そもそも人の価値と学歴とは、何の相関関係もない。偏差値の高い大学に行ったとしても、人として尊敬されるわけではない。とんでもない連中もたくさんいる。
逆に、学歴などなくても、世の中に大きな価値と影響を与えている尊敬すべき人たちがたくさんいる。
だから、どこの大学に行くかよりも、大学に行って何をするか。何のためにその大学を選ぶのか。その先に何を求めようとするのか。その志が大事なのである。
高校や受験産業が受験生諸君をどんなに煽ろうとも、そこのところは、あらかじめよく理解しておいてほしいと思う。
まあ、とはいえ、難関の大学を目指すことは悪いことではない。自分がいま持っている学力レベルを、受験という機会を利用しながら伸ばしていくことは、志望の大学に入るためというよりも、長い人生を過ごすうえで大きな意味がある。
ということも踏まえた上で、受験生諸君(現在の高校三年生やこの4月からの新三年生諸君)には、ぜひ頑張ってほしい。でも(くどいようだけど)、大学に入ることは目的じゃないからね。あくまで、将来、何者かになるための手段にしか過ぎないんだからね。もっといえば、手段はひとつだけじゃないからね。そこだけは勘違いしないようにしよう。
この日記、高校生の読者なんてほとんどいないと思うんだけど(僕のような父親世代の読者は結構いるかな)、きょうは受験生に伝えるつもりで書いてみました。