11月に入って一週間。11月といえば秋も終わりで、そろそろ冬仕度を始める季節である。
が、今年は、先日の3日の文化の日を除いては、そんな感じがしない。ちょっと暖かすぎる気がする。
きょうもお昼前から外に出かけていたのであるが、薄手のシャツと上着だけで十分なのだ。
別に寒いのが好きなわけではないのだが、やっぱり季節には季節通りの気候であってほしい。
僕らが子どもの頃は(特に山中の田舎だったせいもあり)、11月になると霜が降りていた。山(由布岳)には薄っすら雪が積もることもあった。登下校時には息が白くなっていた。学校からの帰り道、近所の庭になっていた柿をよくとって食べていた。コマ回しは、この季節からの遊びだった。枯葉をかき集めて焚火をよくやっていた。家では炬燵や火鉢やストーブが用意されていた。
そんなことを書いていたら、小学校の低学年の時、「僕は11月が好きだ」という作文で、何かの賞を取ったことを思い出した。
そう。僕は11月が好きだったのだ。
11月らしい季節の訪れを、そろそろ感じたいものだ。
夏は夏らしく、冬は冬らしく。日本はいつまでも、そんな国であってほしいものだ。