きょう11月24日は、僕の母親の誕生日。大正12年(1923年)生まれのはずなので、86歳を迎えたことになる。
母親は現在、大分県の湯布院に、ひとりで住んでいる。あちこちにガタはきているものの、基本的には、まだまだ元気だ。
今朝、会社に向かって歩いているときに、誕生日だということを思い出し電話を入れてみた。
耳の遠い母親は、「誕生日おめでとう」という僕の言葉を解せずに、ぜんぜん違う話題を展開させており、僕はただ「はいはい、あ、そう」とカラ返事を繰り返すのみだった。
まあ、いつも母親に電話をすると、そんなものだ。でも、それだけでもいいのだ。ただ息子から電話が来るというだけでいいのだ。
母親はいつも電話で、「忙しいのか?」と僕に聞く。僕は、「うん。忙しい」と答える。「仕事はあるのか?」と聞く。「たくさんある」と答える。「社員は辞めていないか?」と聞く。「辞めていない」と答える。
シンプルであるが、本質を突いた質問だ。
86歳かあ……。たいしたもんだ。本人には聞こえなかったようだが、あらためて「おめでとうございます」と、この日記に書き記しておこうと思う。