きょうはクリスマス・イヴ。朝、目が覚めて体温を計ったら、見事、平熱に近づいていた。昨夜、寝る前に、リポビタンDをグイっと飲んだのが良かったのかもしれない。やれやれ。
そうはいっても病み上がり。いつもより、ゆったりとしたペースで、会社まで歩くことにした。ゆっくり歩くと周囲の景色が目に入ってくる。
月島から晴海通りに出たところに建設中の超高層マンションがある。びっくりするくらいデカイ。まだまだ伸びていきそうな雰囲気だ。
月島・勝どき地区は僕が住み始めたこの20年ちょっとで、大きく姿を変えた。それまでは、僕が昔住んでいた7階建ての区民住宅がいちばん高い建物だった。それでも近隣住民からは「景観を壊す。けしからん!」と疎んぜられたものだった。
しかし、徐々に地上げが進んでいき、昔ながらの味のある商店や建物が取り壊されていった。
気がつけば、ボーン、ボーン、ボーンと、高層マンションが建てられていった。ここまでたくさん建ってしまうと、さすがに気持ちが悪い。高い建物を見上げるたびに、なんだか吐き気がしてしまう。
写真にある高層マンションなんかは、その最たるものだ。住人の皆さんには申し訳ないのだが、僕はとても、こんな(きっと値段も含めて)高いマンションでは暮らせないな。
一方で帰り道。ほっとする風景が、まだ月島には残っている。
なんとも田舎くさい、商店街の風景ではないか。
クリスマスということもあり、商店街には、貧乏くさい、い、いや庶民的な、イルミネーションが取り付けられている。
(手前に見える)トナカイのイルミネーションの、なんと寂しそうなこと。ペーソスを感じる。
やっぱり日本人には、この庶民的な風景が似合う。超高層マンションの味気なく気取った風景は似合わないのだ。
そんなことを考えながら帰宅した、クリスマス・イブの夜だった。