意味深なタイトルを書いたが、何のことはない。ただ単に「札幌に日帰り出張した」というだけの話だ。
(※ちなみに「恋の町札幌」というのは1972年に石原裕次郎が歌ってヒットしたムード歌謡曲。浜口庫之助の作詞作曲)
僕が生まれて初めて札幌(というか北海道)の地を訪れたのは約30年前。僕が二十歳のときだった。
一人旅だった。
国鉄(まだJRではないのです)で青森まで行き、そこから夜行の青函連絡船に乗って函館へ。そして函館からまた国鉄に乗って札幌へ。
とてつもなく遠かった。
苦労に苦労を重ねて、やっと札幌まで辿り着いた。宿の予約などしていなかった僕は、札幌駅に新聞紙を敷いて寝泊まりした。生まれて初めての野宿だった。
いやあ、なんだか懐かしいなあ…。久しぶりに思いだしたぞ。たしかあのときは周遊券を使って、2週間近く放浪の旅を続けていたのだ。いろんな出会いがあったな。若気の至りもあったな。
そんな思い出の町札幌なのだが、ここ最近は味気ない出張ばかりだ。
きょうも朝の飛行機で羽田から新千歳空港に飛ぶ。千歳からすぐ電車に乗って札幌へ。札幌では駅ビルで立ち食い寿司を食べて、すぐに仕事場(某社の会社説明会の会場)へ。仕事が終わるとどこにも立ち寄らず、そのまままた新千歳空港にとんぼ返りだった。
昔は北海道に行くのに日帰りなんて考えられなかったのになあ…。よくも悪くも世の中便利になりすぎたな。
本日、せめてもの抵抗で行ったことが二つ。
ひとつは、札幌から送ったメールの冒頭には「釘崎@恋の町札幌です」という枕詞(?)を付けたこと(もちろんある程度親しい人へのメールだけね)。
もうひとつは、帰りに空港で毛ガニを買ったこと。
ささやかながら、札幌に行ったんだ!という証しを残したわけだ。
自宅に帰って、早速買ってきた毛ガニを食べたんだけど、なかなか美味しかった。
次回の札幌出張では、ぜひ富良野あたりまで足を延ばしてみたいものである。
さて。あすは東京。日中は社内外の会議が隙間なく組まれている。夜は二週間ぶりの柔道。そしてそのあとは、とある会合に合流。パンパンパンダだな。がんばってまいりましょう!