釘さん日記

挨拶くらいは、せんといかんきに

と、なぜか土佐弁でタイトルを書いてみたわけだが他意はない。ふと龍馬の顔が浮かんだだけの話である(苦笑)。

朝、月島の自宅マンションを出るとき、住民の方々と顔を合わせることが多い。僕の住むマンションは低層中級マンションで、住んでいる人たちは標準的なサラリーマン世帯が中心。僕が家を出る朝の7時半から8時前後は、住民の方々とよくすれ違う。

僕は当然のごとく、すれ違う方々に「おはようございます!」と挨拶するわけだが、挨拶を返してくれない人がたまにいる。いや、2日にひとりは必ずいる。身なりはキチンとしており、僕と同年代か、やや上の、会社ではおそらく管理職クラスであろうと思われる方々が、決まって挨拶しない。

こちらが気持よく「おはようございます!」と言っているのに、なんの反応もなしに通り過ぎられてしまうと、僕は朝っぱらから気分が悪くなるわけだ。

昨日の朝も、そういう人と遭遇した。よっぽど、「ちょっとあなた!挨拶くらいしなさいよ!! 」と説教したかったが、もっと気分が悪くなりそうだったのでやめた。

実は以前、こんなことがあった。

挨拶しない常習犯の人がいるのだが、僕はよくマンションの郵便受けで一緒になる。その人はいつも通り、僕に挨拶の返しをせずに、シカトして新聞を郵便受けから取り出している。僕はいちどはガツンと言わなきゃいかんと思い、その人の背中越しに、大きな声で「おはようございます!!! 」と言った。するとその人は、不機嫌そうな顔をして僕を睨みつけ、「ぉはょ」と、田村正和を、さらにモゴモゴさせたような感じで挨拶を返してくれた。「なんでお前なんかに挨拶しなきゃいけないんだよ」という雰囲気がありありだった(苦笑)。

なんで挨拶しないんだろうなあ…。

夜の行きつけのラーメン屋では、こんなことがあった。

隣の40代くらいのサラリーマンが食べ終わって、無言で千円札をカウンターの向こうの店員さんに差しだした。「ご馳走様!」という言葉も「お勘定!」という言葉もない。無言なのだ。店員さんは「はい、お勘定ですね。ありがとうございます」と言って、お釣りを渡した。サラリーマンは無言で受け取る。店員さんは「どうもありがとうございました。またお越しください」と感じのいい挨拶をするも、サラリーマンは終始無言で店を出て行った。僕は思わず、「おまえ、ご馳走様くらい言えよ!!」と説教しそうになった。

なんだかなぁ……。

いまの若者には礼儀がない、躾がなってない、挨拶ができない、という指摘が多い。僕も確かにそう思う。

でも、周囲のいい歳をした社会人たちが、こんな体たらくなあり様だと、若者たちへの説得力がまったくない。

僕も高校を卒業して、九州の田舎から東京に出てきて、一人で外食をするようになった最初のころは、「ご馳走様!」と言って店員さんにお金を払うことができずにいた。でも、周りの大人たちが皆、「ご馳走様、美味しかったよ^^」と言ってお金を渡している姿に、素直な感動を覚え、自分も徐々に真似するようになったのだ。

子供は大人の鏡なのである。しっかりしなきゃ。就職と採用の場で言うならば、学生は企業の採用担当者の鏡でもある。・・・学生と接するときだけじゃないよ。どんな人にも、ちゃんと挨拶してる? 業者と接するとき、ふんぞり返ってない? 理不尽なことを要求してない? 

優秀な学生を採用したいんだったら、採用担当者自らが礼節のある、そして気持ちのいい挨拶のできる、素敵な社会人にならなきゃね。

・・・がんばりましょう。

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