本日は、8月の最初の営業日。しかも月曜日。
パフでは毎月の第一月曜日の夜、月次キックオフ(全社員参加の会議)を行うことにしている。
各チームごとに前月の振り返り、報告、連絡、相談を行う。大切な情報共有の場なのだ。
そして会議後は、全員で乾杯し、軽食をつまみながらの小宴会を事務所の会議室で行う。
短い時間ではあるが、バカ話を中心とした社員同士の懇親の場である。
本日の小宴会の司会進行は、10月から(ちゃんと9月に卒業できれば、だが)正社員となるオオハシ。
オオハシは、本日のアトラクションとして、「仕事を始めてから記憶に残っている“ひと夏のアバンチュール”」を社員に発表することを命じた。
アバンチュールって、なんだか、とてもいかがわしい単語であるのだが(笑)。
社員たちの思わぬ秘話が飛び出した。いやあ、なかなかヒットなお題である。
で、僕の番。
いちおう立場上、めったな発言はできない。
そこで当たり障りのない、18歳の夏の体験を話すことにした。
僕の18歳の夏は、九州の田舎からひとりで上京してまだ数か月のころ。夜勤のアルバイトをしながら、昼は予備校の夏期講習に通っていた。上野駅のそばにある駅弁屋で、夕方の5時くらいから翌朝の7時くらいまで、大量の駅弁づくりに励んでいたのだった。
それはアルバイトがはねて、予備校に行かなくても構わない、土曜日の朝の出来事だったと記憶している。
九州から出てきたばかりの、うぶで純粋な18歳の釘崎少年。
思い出しただけでも恥ずかしくなるようなことを告白してしまった。
さすがに、この日記にも書けないような内容なのだな、これが。
あのころは、とてつもなく貧乏だったけど、将来にはたくさんの希望や夢もあって、楽しかったよなあ……。
“ひと夏のアバンチュール”を語ったことをきかっけに、あのころのことを懐かしく思いだした49歳の夏の夜なのでありました。