昨日は午前中、銀座の山野楽器で、あれやこれや小物の買い物をしたのち、丸の内まで足を伸ばした。
ソーシャルビジネスエコシステム創出プロジェクト(内閣府の「地域社会雇用創造事業」の一環として、地域大学・団体関係者、大学生・若手社会人へのインターンシップおよび創業支援事業の普及・啓蒙を目的として運営されている)が主催する、「チャレンジコミュニティ2010~地域若者チャレンジ大賞~」というイベントに出席してきた。
地域の課題解決や発展を目的として、学生たちが地元の企業に長期のインターンシップとして入り込んで、さまざまなプロジェクトを行っている。
本日のイベントでは、全国の予選を勝ち抜いた8つのプロジェクトの取り組み内容が発表された。
北海道、東北、北信越、関東、東海、関西、中四国、九州の8つのブロックの代表たちである。
プロジェクトに取り組んだ学生自らが、苦労をして成し遂げたことを思い思いにプレゼンしていた。
初々しくも、よく考えた、自分の言葉でのプレゼンだった。
逃げだそうと思った(実際に逃げ出したんだけど戻って来た)話などを、正直に話してくれた。感極まって泣きそうになっている学生もいた。
「最近の若者は…」という若者バッシングを最近よく耳にするが、この会場に来ている学生たちとは無縁な話だろう。
いや、この会場に来ている若者も、ひょっとしたら「最近の若者は…」と批判されている若者と、実は変わらぬ若者なのかもしれない。
ただ違うのは、使命感や責任感を感じながら行える仕事の機会を得ていたということ。もちろん、機会を得たのは本人の努力の結果だし、使命感や責任感を感じながら仕事を行えたのも、本人の努力によるところが大きいのだが。
なにより彼らが立派なのは、「目の前の困難から決して逃げなかった」ということ。逃げなかったからこそ、成果が得られたのだ。そしてその結果、この晴れ舞台で発表できているのだ。様々なひとたちから称賛されているのだ。
この「チャレンジコミュニティ2010~地域若者チャレンジ大賞~」という取り組み。今年で3年目だということだが、とても素晴らしい取り組みだと思う。NPO法人のETICが事務局となって全体の仕掛けや段取りを行っているのだが、ホントに頭が下がる。立派だ。これぞ若者育成の本質だと思う。
若者が育つためには、家や図書館や教室の中に閉じ籠っていては駄目なのだ。地域や企業ともっと密接に絡んで、本当の課題と向き合い、困難を経験し、乗り越える体験をしなければ、本物の成長は得られない。
企業が欲する人材とは、そういう本物の体験をしてきた学生だ。エントリーシートを上手に書けたり、流暢な面接ができる学生ではないのだ。
とはいえ残念ながら、すでに企業で働ている社員たちのなかには、目の前の困難から逃げたり、言い訳したりする者が少なくないのも事実。
このプロジェクトに参加したような“言い訳しない&逃げない若者たち”が、早く社会人デビューし、どうしようもない先輩たちに大きな刺激を与えてくれることを期待したい。
さて、今週も火、水と出張だ。関西の某大学のセミナーにゲストとして呼ばれているのだ。出張以外の日は宴席多数。面接(僕が受ける側ね)もあったりする。あ、土曜日は久々の「うまれよ塾」もある。
その次の週は、九州と上海でほぼ一週間不在なので、何かと慌ただしい一週間になりそうだな。
目の前の困難から逃げずに、でも心にはゆとりをもってガンバロウ。