先週末8日(金)、【「一括採用が悪い」は本当か?】というタイトルの激論会を催した。
企業の人事担当者、大学の就職指導担当職員、就職・採用ビジネス関係者、マスコミから総勢20名が参加した。
きっかけは8月上旬に学者先生がtwitterで展開した「新卒一括採用批判」。
もちろんそれ以前からマスコミや一部識者(と言われている人)からも、「新卒一括採用」に対する批判はくすぶっていた。それが昨今の学生の就職率の急激な落ち込みによって一気に火を噴いた格好だ。
現場を知らないマスコミや学者先生たちは、「新卒一括採用」をなくすことで多くの問題は解決するといわんばかりの勢いで世論を操作しようとしている。
これまた現場を知らない政治家や官僚たちは、マスコミや学者先生たちに操作された世論に迎合するような実効性に乏しい(根本的な問題解決とはほど遠い)施策や意味のない予算を組み立てようとしている。
こりゃアカンなあ…ということで、現場にいる我々が集まって、「学者先生やマスコミで言われていることがホントにそうなのか?」「問題の本質はなんなのか?」「解決するためにはどうすればいい?」「自分たちは当事者として何から始める?」といった議論を行おうということになったのだ。
幹事役は、僕とHRプロの寺澤社長とで引き受けた。
夕方6時から、東京丸の内(新丸ビル内)の会議室を借り切って行った会議。
いやあ、熱かったな。
それぞれの立場から、とても有意義で建設的な意見が交わされた。
「なるほど」と思わせる、現場ならではの意見やアイディアがたくさんでてきた。
置かれた立場や状況によって意見の細かいところは違っているものの、全員に共通しているのは、「若者の将来と日本の将来を本気で考えている」ということ。他人の批判や非難だけをやって仕事をしている気になっている連中とは違い、「当事者意識にあふれている」ということ。
詳細(議事録など)はまた別の機会に発表したいと思うが、まずは当日の模様を(掲載OKをいただいた方々の写真を中心に)以下、載せておこう。あと、アジェンダも参考のために載せておく。
「次回は泊まり込みの合宿でやりましょう!」という声も出ている。大学、企業、就職関連事業者、マスコミ。それぞれ立場は違うが、目ざすところは同じなのだ。目先の損得を抜きにしての志の高い会議。もっともっと広げていきたいな。
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一括採用が悪い」は本当か? アジェンダ(当日の配布資料より)
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●激論会の目的
新卒者の就職・採用に密接に関わっている(しかしながら様々な立場の)
現場の皆さまから、これからの新卒採用を、どのようなカタチに改革して
いくべきかの討議を行い、我々が明日からできる建設的な取り組み施策を
議論する。
※「新卒一括採用」の是非については、この議論のきっかけとする。
●議事
①開催にあたって(どうして開催されることになったのか?) ~パフ釘崎より~
②出席者自己紹介
簡単なプロフィールと、本日の会議にかける意気込みをひとこと(30秒を目安に)
③最近の新卒採用(若者の雇用)に関しての動向。
批判や提言や話題の整理 ~HRプロ寺澤社長より~
④ワーク
付箋をひとり2枚用意しました。
1:「新卒一括定期採用」をどのようにしたいかを記述。
A このままでよい:その理由
B 改善すべき :どのように改善すればいいと思うか。
2:そもそも「日本の新卒採用(就職)システム」において、
① 変えなければならないと思っていること
② 自分が当事者となって取り組めること
をまとめていただきます。約10分。
ひとりひとり、その内容についてまとめていただき、模造紙に貼って
いただきます。近しい意見が前に出た場合には、その意見の付箋に並
べるようにして貼り付けてください。
以降、付箋を活用しながら議論を展開します。
⑤まとめ
本日の感想や明日からの決意表明を、お願いします。15分。
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※以下は当日の会議の風景です。
以下は番外編。HRプロの寺澤社長との幹事会打ち上げ(場所はスナックのろ)でのワンシーンです(笑)。