釘さん日記

焼き魚とニンニクと玉ねぎのニオイに包まれて……。

昨日のお昼前。11時過ぎだった。

臭うのだ。

焼き魚のニオイ。

「誰だ? 早弁なんか食ってるのは!」と思って執務室を見まわしたが、誰も弁当など食べていない。

もっとも執務室から僕の席のサーバールームまでは距離があるから、弁当のニオイがいかに強烈でも、こんなにプンプン僕の席が臭うことはない。

ニオイの発生源が室内ではないとすれば室外だ。

お昼に外に出て、僕が座っている席にもっとも近いビル(パフが入居しているビルの裏側に、隙間が50センチもないくらいに密着して建っている)に回り込んでみた。

 

なるほど。

 

すぐ裏のビルの1Fには韓国料理のレストランが入居していたのだ。しかもランチ時。焼き魚や炒めもののメニューが並んでいた。

 

午後1時過ぎ。来客があった。おやじバンドMSPのMこと、盟友マングローブの今野社長だ。今野さんは、わざわざ移転祝いのお花を持ってきてくれたのだった。

部屋の臭いは、ますます酷くなっていた。

「なんか臭いますよね?」と今野さんが言う。

裏手に韓国レストランがあることを今野さんに伝え、「ちょっと見てみましょうか」と、僕の席の裏側にある非常ドアを開けてみた。

すると……。

 

うわ! 

 

ぶわーっと焼き魚の煙が部屋の中に吹き込んできたのだ。一瞬、部屋の中が白く霞むくらいだった。

非常ドアを開けたすぐ下が隣のビルの換気扇で、焼き魚の煙がすごい勢いで排出されていたのだった。

泣きそうになった。

肌や服に焼き魚の臭いがべったりとくっついたようだった。部屋中にも染み込んでしまったみたいだ。

今野さん、せっかく来てくれたのに、魚臭くしてしまってゴメンナサイね(苦笑)。

 

夕方5時半ころ。そろそろ臭いにも慣れてきていた。

今度は僕の兄がやってきた。

「なんか臭うな」と兄は言う。

確かに。

でも昼間の焼き魚のニオイとは違う。

今度は、ニンニクと玉ねぎを炒めたニオイである。

夕飯時。空腹を刺激するといえば刺激するのだが、仕事や打ち合わせをしながら嗅ぐようなニオイではない。

もう恐くて非常ドアは開けられなかった。

 

いやー、まいったなあ。

ビルの管理会社さんが明日、状況を見たうえで対策を立ててくださるとのことだが、しばらくは、焼き魚とニンニクと玉ねぎの臭いに包まれて、仕事をしなければならないようだ。

昔、ユーミンの唄に『やさしさに包まれて』という名曲(「魔女の宅急便」の主題歌としても使われていたな)があったけど、僕の場合は、『焼き魚に包まれて』なのである(笑…えない)。

 

ということで、焼き魚とニンニクと玉ねぎの臭いに敢然と立ち向かうべく、本日も行って来ます!

あ、本日は夕方から、第五回目のリレー講座。今回はお楽しみの常見陽平さんの回だ。ある意味、ニンニクや玉ねぎの匂いより刺激的な話が聞けるかも。

来場のみなさん、お楽しみに!!

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