例によって、頑固オヤジのメルマガを転載してみる。
書きながら「こんな“上から文体”やオヤジ臭い説教で本当にいいんだろうか」、「学生は読んでくれているのだろうか」、「言いたいことは伝わっているんだろうか…」と、不安になりつつ書いているのだが、さて実際にはどうなんでしょうね。
ということで、以下、昨日発行のメルマガコラム。「釘さん日記」読者の皆様も読んでみてください。
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負けるな! そして、弱い者いじめをするな!
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おい、みんな元気か? 頑固オヤジの釘さんだ。
今週からこのメルマガが届き始めた奴。俺が誰だか分からんだろうから、ま
ずはこれを読んでくれ。
⇒ http://puff.weblogs.jp/message04/2011/07/vol3.html
お前は、小さい頃、喧嘩したことがあるか?
俺は弱いくせに、よく喧嘩したぞ。いや、喧嘩と呼べないような「いじめ」
に、よくあっていたぞ。
そして、よく泣きながら家に帰っていた。
悔しかったぞ。悲しかったぞ。辛かったぞ。
いつか強くなって、俺よりも体の大きないじめっ子たちを、思いっきり殴り
飛ばしてやりたかったぞ。
☆☆☆
俺は、中学校に入ってすぐに、柔道部に入部した。柔道部に入ればきっと強
くなると思ったんだな。
柔道部では、毎日きつい練習が続いた。先輩からの理不尽なシゴキもたくさ
ん受けた。数十人いた新入部員の半分以上が1カ月くらいで退部していった。
でも俺は辞めなかった。新入部員の中ではいちばん弱かったんだけど辞めな
かった。歯を食いしばって、キツイ練習にも、理不尽なシゴキにも耐えた。
そして気がつけば、ひ弱だった俺も、多少は強くなった。自分よりも体の大
きな奴と組みあっても、(柔道部以外の奴であれば)負ける気はしなかった。
でも、不思議なもんだな。
喧嘩しようなんていう気が少しも起きなかった。喧嘩を吹っ掛けてくる奴も
いなかった。
柔道部に入ってキツイ練習に耐えたことで、自分に自信がついたんだな。周
囲も、そんな俺を見て、泣き虫だった小学生時代とは違うことを察知したん
だな、きっと。
☆☆☆
俺は、(自分で言うのもなんだが)わりと勉強ができるほうだった。クラス
の出来の悪い連中に、算数や国語や英語をよくを教えていた。自慢じゃない
が、先生の教え方よりも俺の教え方の方が、格段にうまいと思った。
俺が通っていたのは田舎の中学校だったので、頭の悪い奴は、本当にどうし
ようもなく頭が悪かった。日本語の読み書きすら怪しい奴もいた。
でも、俺はそういう奴らが好きだった。とても仲が良かった。勉強を教える
ことで優越感を得ていただけかもしれないが、それだけでもなかったと思う。
弱かったころの俺を、俺自身が助けているような、そんな気持ちになってい
たんだと思う。「負けるな!負けるな!負けるな!」と、自分自身に言い聞
かせるような気持ちで、勉強を教えていたように思う。
☆☆☆
なんだかきょうは、俺の自慢話を書いてしまったが、俺はお前たちに言いた
いことがある。
辛くても、きつくても、負けるな。
人生には予期せぬ修羅場や落とし穴がたくさんある。俺の小学生のころのよ
うに、お前はこれからの人生の中で、誰かに殴られて泣きながら家に帰るこ
ともあるだろう。
でも翌日には、昨日引き返した道を堂々と胸を張って歩いて行け。そして、
お前を殴った奴を、しっかりと睨みつけろ。
☆☆☆
これからの就職活動もそうだし、社会に入ってからも、うまくいかないこと
は山ほどあるだろう。たくさんの失敗をするだろう。挫折したり、心が折れ
そうになることも、一度や二度ではないはずだ。
でも、負けるな。どんなときでも、負けるな。
「負ける」というのは、「あきらめる」ということであり、「逃げ出す」と
いうことだ。
あきらめずに歯を食いしばって前を向いていれば、きっといつか勝てるとき
が来る。いつか強くなるときがくる。
もしお前があきらめて逃げ出したならば、勝つときはもう二度と訪れないだ
ろう。
本当にきつかったら休んでも構わない。誰かに教えを請うてもいい。助けを
求めることがあってもいい。
だから、負けるな。あきらめるな。逃げ出すな。
☆☆☆
そして、お前がいつか強くなって勝てるようになったら、今度は弱い奴の味
方になってくれ。間違っても、弱い者いじめをするような強者になってはい
けない。
本当に強い奴は、誰にでも優しくなれる奴だからな。
「負けるな!」
「弱い者いじめをするな!」
きょうお前たちに、セットで伝えたかったことだ。
じゃ、また来週な!