昨年の秋、鳴り物入りで日本上陸を果たした米国発のSNS、LinkedIn。ビジネスに特化したサービスを特徴としているらしく、アメリカでは特に企業のキャリア採用(個人からみれば転職活動)に広く利用されているという。
さて、どんなものか。人材業界に身を置くものとしては知っておく必要がある。と、いうことで、先日、僕も登録してみた。
まだ日本語環境に移植されたばかりということもあり、画面が分かりづらい。画面遷移も、なんだか違和感がある。
登録作業中、急な割り込みが入ったこともあり、画面に表示されている説明文章を十分に確認することもなく、承諾のボタンを押してしまった。「次へ」「次へ」とボタンを押し進めていった。
気がつけば、GmailやFacebookからメールを送信したことのある知り合いに、招待メールが配信されてしまったようだ。
「やっちゃった!」と思いつつも、少なからずメールをお送りしたことのある知人の皆さんだったので、心の中で、「ま、いっか。ゴメンナサイ!」とささやいただけだった。
ところが、どうやらその方々にそれ以降、毎日のようにメールが再送され続けているらしいのだ。
昨日の夕方、友人が、「これはいったい何ですかね?」と問い合わせてくれたおかげで発覚した。
確認したところ、こんな感じのメールだ。
—
|
|
|
—
調べてみるとこのメール、受取者が「釘崎清秀さんからのリクエスト」を受け入れるまで、何回も何回も再送されるようなのだ。
おいおいおい、なんじゃ、そりゃ!
そんな何回も再送してくれなんてLinkedInに頼んだ覚えはないし、そもそも知人のメールアドレスを勝手に何回も使用するとはなんたることか(ひょっとしたら、無造作に承認してしまった規約にそのことが書かれていたのかもしれないが…)。これじゃ、まるでSPAMメールではないか。
アメリカではどうだか知らないが、このやり方は、日本の礼儀を重んずる文化には馴染まないのではないかな?
会員数を急いで伸ばそうと、LinkedInが焦って再送頻度を高めているのかもしれないが、これでは逆効果。そのうち大きなクレームに繋がりそうな気がする。
設定画面でメール配信を止める個所を見つけようと思ったが見つからず、サポート窓口に再送メールをストップするよう依頼してみたが、果たして対応してくれるかどうか。すでに、僕の「つながりリクエスト」を受け入れてくださっている方々も50名以上いるようなので、いまさら登録したアカウントを削除するわけにもいかず……。
いやあマイッタな。
これからの世の中、こういう傲慢なシステムやサービスが増えていくのだろうか。
タイムリーなことに、今週の日経ビジネスの特集は、「忍びよるSNS疲れ」というものだった。
はい、釘さん、早速疲れました(苦笑)。
まあ、冗談はともかく、SNSなどのツールはあくまで使うもの。まちがっても支配されたり、脅迫されたりしてはいけない。
SNSの開発を行う“グローバルIT企業”にも、その国々の文化にあわせた配慮を求めたい。唯我独尊のサービスではダメなのですよ。
さて、本日は社内でずっと書きものと面談と調べものだ。束の間の休肝日でもある。
外は雨が降ってるのかな?
では少し早めに行ってきます!