人間だから完全はない。仕事に失敗はつきもの。部下の失敗に上司は寛容であってほしい。
……なんてことをよく聞く。
本当にそうか?
たしかに、チャレンジし奮闘努力したのだが、結果として目的を達成できなかったことを失敗と呼ぶのであれば、その失敗については寛容でありたいし、プロセスによってはむしろ積極的に評価しなければならないと思う。
しかし、細かなことを蔑(ないがし)ろにし、やるべきこと、見るべきこと、注意すべきことに、関心や想像や配慮を欠いた結果生んでしまった失敗に対しては、(特に上司は)絶対に寛容であってはならない。
上のような失敗を通常は「ミス」と呼ぶのだが、失敗とミスを混同してしまうと、冒頭書いたような勘違いをしてしまう。
小さなことを蔑ろにし、大きなことを成し遂げた人物などいない。
本物の品質を伴った商品やサービスは、目に見えない細かなところにまで配慮が行き届いているものだ。
「このくらいのミスだったら目をつぶるか」と、上司が思ったとたん、それが会社にとっては命取りになる。
厳しい競争社会を楽しく生き抜くためには、小さなミスに皆が厳しくなることが必要だ。
などと、今朝は珍しく真面目なことを書いてしまったな。
本日は、寛容さと厳しさを絶妙に兼ね備えた僕の師が、職サークル主催のセミナーで講師を担当する。楽しみなのだ。
ということで、そろそろ行ってきます!