釘さん日記

料理人生、意気に感ず

僕の従兄にスゴイ人がいる。日本を代表する料理人のひとりである。

赤坂プリンスホテルの総料理長(宮内庁、迎賓館、総理官邸、外務省、国賓・VIP饗応日本料理調理責任者なども)を経て、現在は故郷・熊本県から招聘され、県の(迎賓館のような役割の)ホテルで総支配人を務めている。

土山憲幸さんという方なのだが、僕が生まれてから4歳のころまで母の実家でもある田舎の旅館で一緒に暮らしていた。そのころの旅館の板前は僕の親父で、憲幸さんのキャリア形成のきっかけになっていることを考えると感慨深い。

昨夜は、その憲幸さんの奥様と長男の章裕さんがこのほど開業した焼酎バーに、うちの兄貴といっしょにお邪魔した。

場所は、東京スカイツリーにほど近い墨田区の向島。

もともとは家族のお住まいだった1階を改築してお店にしているのだが、全国各地から仕入れた焼酎がお店のなかにズラッと並べられて、とってもおしゃれな雰囲気。

ふつうのお店には置いていないとっときの焼酎を、築地から仕入れたばかりの刺身を肴にして、ゆっくりと味わいながらいただいた。

R45の、大人のお店なのだ。

下の写真は、昨年の年末から熊本日日新聞に連載されていた憲幸さんのコラム(「私の履歴書」のようなもの)を書籍にまとめたものだ。奥様にプレゼントしていただいた。

 

この本の前半には、僕らが一緒に暮らしていた(まさに僕が赤ん坊だったころの)田舎の旅館の風景がありありと描かれていた。

書籍の裏帯にはこう書かれていた。

「育った八代を出て修行を積み、国賓クラスをもてなす和食料理人として名を成すまでの来し方を振返った。そこには、故郷を思い、出会った人々への感謝を忘れない素顔がみえる。」

料理人生、意気に感ず!

なのだ。

 

さて、本日は早朝会議の日。梅ちゃん先生をみられないのが残念だが、そろそろ行ってきます!

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