昨日、久々(といっても3週間ぶり?)に映画を観に行った。
観た映画は、『天地明察』。2010年の本屋大賞と吉川英治文学新人賞を受賞した小説の映画化だ。
江戸の天文学者で改暦の大事業をやってのけた安井算哲(後の渋川春海)が主人公だ。
渋川春海って日本史で習っただけなのだが、この映画を観て、すごく親近感を持てるようになった。
岡田准一演じる安井算哲、宮崎あおい演じるその妻えん。ナイス夫婦だった。この2人は、4年前に上演されていた映画『陰日向に咲く』でも共演していたが、とても好感のもてるコンビだったことを思い出した。
それから、出番は少しだったのだが重要な役どころを演じていた市川猿之助の関孝和(数学者)も味があった。
この時代、地球が丸いことや地球が動いていることを、多くの人たちは知らなかったという。
そんな時代に、地道に天体を観測し、高度な数学を駆使し、暦の誤りを正すことに自分の半生を注いだ安井算哲。映画では、岡田准一のキャラも相まって、純粋で飄々とした清々しい人物として描かれていた。
僕が子供のころにこんな映画があったら、もう少し真面目に数学や理科を勉強したのに。ああ、残念。でも、子供のころは観ろと言われても絶対観なかったろうな(苦笑)。
ともあれ小説の方もぜひ読んでみたいと思う。
「ご明察!」とならないことの多い昨今の世の中だが、安井算哲のように地道にコツコツと、でも明るく希望を捨てずに生きていくのが、正解のない時代の納得解かもしれないな。
さて、9月もすでに後半戦。今週も夜を中心に(?)予定がぎっしり。
では、大詰めとなった梅ちゃんをみてから行って来ます!