昨日は別府大分毎日マラソン大会(通称、別大マラソン)の開催日だった。地元大分の大会ということもあり、小学生のころから毎年よくテレビで見ていた。
第一回大会が開催されたのは1952年。僕が生まれる8年も前。まだ「戦後」の空気が残っている時代に始まった歴史ある大会だ。
昨日は第62回大会。目玉はなんといっても市民ランナーの星、川内優輝選手。それからロンドン五輪で6位入賞を果たした中本健太郎選手。当初からこの二人のマッチレースになるだろうと予想されていた。
正午ちょうどのスタート。まさに予想通りのレース展開となった。
特に30km以降は、テレビで見ていても手に汗握る、本当に素晴らしいレースだった。
ところでテレビ中継中、解説者が何度も、「普通の選手だったらそうなんですが…」と、アナウンサーの川内選手に関する質問をかわす場面があった。
川内選手は昨年の8月以降、毎月フルマラソンの大会に出場している。しかも12月は2回。先月も(ほんの2週間前)エジプト国際マラソンを走ったばかりだ(しかも優勝してるし…)。
こんな短い間隔での大会出場、実業団に所属している選手ではありえない。たとえ選手が出場したいと強く願い出ても、コーチや監督からは絶対に許可されないだろう。
川内選手は大会前日の夕食で、カレーライスを2杯大盛りでたいらげたそうだが、それも解説者に言わせれば、「まあ普通ではあり得ない食事なんですが、川内選手の場合はそれでいいんでしょうねぇ…」と苦笑していた。
そこでふと疑問に感じたことがある。
「常識では考えられない」と言いながらも、結果を出している川内選手のことを認めざるを得ない解説者を始めとするコーチの方々の煮え切らない解説についてだ。
「川内選手だけが常識外れで特別」というのは実は間違いで、選手一人ひとりの個性・特性に応じた指導が必要なんじゃないかな。すべての選手を「常識」の枠の中に閉じ込めて指導していては、常識を超えるような世界級の選手を育成することは難しいのではなかろうか。
とまあ、素人ながらに考えたわけである。
あ、長い脱線をしてしまった。
ともかくも、最後の最後まで楽しませてくれた川内選手と中本選手にあっぱれ。そして市民ランナーとしての意地を見せ、見事「常識」を覆してくれた川内選手に大あっぱれ~!なのだ。あの見るからに純朴で(ちょっと間抜けで)誠実そうな人柄も最高だ。ぜひ世界選手権でも日本代表として頑張ってほしい。
さて、僕のほうも今年初のマラソン(ハーフだけど)まであと1週間を切ってしまった。川内選手に刺激されて、昨日は皇居3周(約15km)を全力疾走したし。2月10日は自己記録を狙うぞ!
ということで、本日も速足ウォーキングで行ってきます!