本物だった。
キャリぷらも、たなべあーも、そして有能なスタッフ森さんも。
昨日は、前日の日記にも書いた通り、夜の7時過ぎ、大阪本町にある「キャリアぷらっトフォーム」(略称:キャリぷら)に行ってきた。
エレベータを降りて入室するなり、そこには学生たちの「気」が充満していた。
活気、元気、本気、やる気、そして僕への気遣いも。
「コ、コーヒーがいいですか、お茶がいいですか?」とは、某大学のアメフト部の学生が、僕にかけてくれた言葉だ。
「うーん、ビール!」という僕の返答に、困った顔をする彼の顔がまたいい(笑)。
ボランティアスタッフの学生かと思いきや、昨夜たまたまキャリぷらに来ていた普通の学生だという。
ここでは、学生たちが思い思いに、誰かからやらされたり、利用されたり、教えられたり、指示されたりするわけでもなく、自主的に、仲間をつくりながら就職活動と対峙している。
それを優しく見守っているのが、代表の田辺さん(たなべあー)であり、スタッフの森さんだ。
学生からは一切お金をとっていない。時にはエントリーシートの添削や面接の相談を受けたりもするらしいが、すべてボランティアで行っているらしい。
2014年卒予定の学生だけでも100以上の大学、延べ数で数千名、ユニーク数でも700名以上が、このキャリぷらに集まっているそうだ。
まさに、大阪の街中のキャリアセンターとしての役割をきっちりと担っている。
まだオープンして2年足らず。いくら無料で開放しているとはいえ、この広がりの速さは凄い。集まる学生の数は、日々どんどん加速度的に増えているというし。
もちろん課題もある。
これだけの一等地に、この広さのフロアを借りるのにはそれ相応のお金が必要だ。いまは大学からの講師依頼やキャリア支援プログラムの提供などで運営資金を賄えているというが(そしてそれは、もの凄く立派なことだが)、これからもっとビジネスとして飛躍させなければならない。もちろんその可能性を十分に秘めているし、ぜひ飛躍させてほしい。
一方で、有名になればなるほど、学生がたくさん集まれば集まるほど、よからぬ勢力が近寄ってくる。この勢力を上手にかわしていくことも、重要な課題ではないかと(余計なお世話かもしれないが)思ったりする。
昨夜は、キャリぷらの学生たちが帰宅した後、ミナミのお好み焼き屋さんに連れて行ってもらった。
田辺さんと森さん。それから大阪の某企業人事の前田さん。そして昨夜、最後までキャリぷらに残って前田さんに相談をしていた学生までもがいっしょに(笑)。
下戸の田辺さんはコーラを飲みながら、ご自身の、この仕事に賭ける熱い思いを僕に語ってくださった。
いままでのこと、これからのこと。じっくりと話を聞いていて、とてもうれしくなった。そして、とてもうらやましくなった。ぜひいっしょに仕事をしたくなった。
僕がいつかどこかに忘れてきたものを、大阪の街で発見できた。昨夜は、そんなうれしいひとときだった。
以下は、キャリぷらでの学生たちとの記念写真。僕と肩を組んでいるのが田辺さん。手前にいるコワモテのオッチャンは前田さん。そして、この写真を撮っているのが、一年前、それまでの仕事を捨てて、押しかけでキャリぷらの社員になったという森さんだ。
あ、ちなみに田辺さんも、森さんも、僕も、ねずみ年のA型。偶然だろうか、必然だろうか。それぞれ12歳ずつ年齢は違うのだけれど、思いは同じなのかもしれないな。
さて、本日はこれからM社の会社説明会。そして夜は、またまたお楽しみの再会がこの大阪の街で予定されている。
ではでは、ホテルの朝食をしっかりとった後、行ってきます!