いやー、まいった。
「天災は忘れたころにやってくる」とはいうが、まさかこんな突然やってくるとは思わなかった。
尿管結石の再来である。
昨日の朝、桜の花が咲き誇る皇居周辺(とくに千鳥ヶ淵あたり)を気持ちよく走ろうと思って早起きした。
でも朝起きると、なんだかいつもより、ちょっとだけ体がだるい。
「まだカラダがちゃんと目覚めてないんだろう。走っていれば調子よくなるさ」と軽く考えて、走り出した。
15分ほど走ったところ(八丁堀付近)で、お腹が痛くなってきた。便意を催す痛みだ。
しょうがない、公衆便所のあるところまで引き返すか。ということで、新川まで引き返して道路沿いにある公衆便所に駆け込んだ。
便は出るには出たが、それでもまだ調子が悪い。お腹の鈍い痛みは治まらない。
無理は禁物。ということで、皇居までのランニングは諦めて自宅に引き返すことにした。お腹の痛みのせいか、曇り空のせいか、なんだか気分がすぐれない。走るペースも7分/kmと、超スローペースだ。
家に戻って、再度トイレに入った。出すものを全部出しきって、すっきりしようと思ったのだ。
すると前方から意外なモノが排出された。。。
血尿が出てしまったのだ。それも真っ赤っか。
実は血尿が出るのは(僕にとって)さほど珍しいことではなかった。特にハードな練習をした後など。昨年の夏、炎天下10km走った時などによく出ていた。
でも昨日は5kmくらいしか走っていない。しかもゆったりペース。
だから、「あれ?このくらいの走りで血尿が出るなんておかしいな…」とは思ったのだが、これがあの忌まわしい症状の前触れだとは気が付かなかった。
その後、シャワーを浴びて朝食をとる。走った後にしては食欲はイマイチだった。やはりお腹がすっきりしないのだ。
そして食後。自室でテレビを眺めていたら、腹痛が激しくなってきた。しかも横腹。「あれ?この痛みは、まさか…」。そう思ったときには遅かった。痛みは背中にも回り、包丁で腹から背中を刺されたような激痛に襲われた。
ま、まずい。
必死に台所まで這うように歩いていき、カミさんに水をもらった。コップ2杯をごくごくごくと流し込む。
ぜんぜんダメだ。痛みは増すばかり。
いよいよ立っていられなくなり、廊下に突っ伏して「水、みず、ミズ…」と呻くのみ。
「病院に行って来れば?聖路加は救急やってるでしょ…」というカミさんの冷静なアドバイスも虚しく、僕は身動きできず、喘ぎ声も絶え絶えになっていった。
とにかく応急措置で思いつくのは大量の水を飲むことのみ。
どれだけ時間が経っただろうか。次第に痛みが消えていくのが分かった。
激痛に襲われていたのは、実はたいして長い時間ではなかった。でも、僕にとっては長い長い、地獄のような時間だった。
その後は、大量の水を胃に流し込み、トイレに何回も行くことで、痛みをなんとか封じ込めることができた。
ひとまずやれやれだが、石が排出されたわけではないので、これからしばらくの間、いつ襲ってくるか分からない激痛の恐怖と戦わなければならない。
考えてみたら、このところ食事量も酒量も増えていた。特に発症前の金曜日は、ちょっと飲みすぎた。飲んだだけならまだしも、深夜の帰り道にラーメンまで食べてしまった。
そして前日の土曜日は、家でワインを1本空けてしまっていた。本当は1日に水を2リットル飲まなきゃいけないのに、代わりにアルコールを2リットル飲む日が続いたのだ。こりゃ石もできるわけだ(汗)。
ところで僕が「尿管結石デビュー」を果たしたのは、いまから4年半前。そのときは(激痛の原因が尿管結石だと分からなかったので)真面目に死ぬと思った。
その時のことを、僕は日記に克明に書いていた。
久々に読んだが、これはなかなか面白い(苦笑)。⇒ 夜を、救命救急センターで過ごした日
ということで本日はいったん出社したあと、泌尿器科のある病院に行って診察してもらうことにする。
そしてカバンにはいつも、水のペットボトルを入れておく。1日2リットルの水を欠かさず飲まなければ。
では、発症しないことを願いつつ、行ってきます!