今年の2月8日、リクルートの創業者である江副浩正さんが永眠された。先日、3月16日に「お別れの会」が営まれ、リクルートOBを中心に数千名の方々が参加していた。
僕はその日、講演の仕事が入っていたことと、僕がリクルートで働いたのは学生時代のほんのわずかな期間だけだったので、ちょっと気後れして参加をご遠慮した(お別れの会の数日前、銀座のリクルート旧本社ビルで献花だけさせてもらった)。
このお別れの会で、参加者全員に配布された冊子がある。
『月刊かもめ』江副さん追悼特別編集号2013年3月第536号
である。
僕はどうしてもこの冊子が読みたくて、先日、あるリクルートOBにお願いしてお借りした。
「江副さんの言葉」と題されたその冊子には、江副さんが1960年代の創業の頃から、引退後の2010年まで、社内報を通じて残された珠玉の言葉の数々が掲載されていた。
一昨日の札幌出張の往復の飛行機の中で、じっくり読ませていただいた。
ものすごく感動するとともに、いまの自分を反省したり、励まされたり、勇気や希望を与えられたりした。
リクルート15周年のときの社内報『月刊かもめ』増刊号に掲載されていた江副さんの言葉に次のようなものがある。
「人生十有五にして学に志す」と論語にある。環境に恵まれ、お客様に恵まれ、お客様に教えられ、可愛がられ、そして育てられたリクルートも、十五年も経てばこれまでの“若さのゆえに許された甘さや間違い”には厳しい評価を受ける。これからは自らを伸ばすことへの精進が、いままで以上に大切である。学ばずしてわれわれの未来はない。
会社年齢がいまのパフと同じ15歳のときに残されたこの言葉。スケールも影響度もまったくちがう我々パフであるが、まさに肝に銘じたい言葉である。
江副さんという存在がなければ、僕がいまの仕事をすることはなかったろうし、パフをつくることなんて絶対なかった。素晴らしき仲間たちとの出会いのほとんどもなかっただろう。
そういう意味では、江副さんは僕にとっても偉大なる創業者であり、恩人なのである。
あらためて、最大限の感謝を申し上げるとともに、心よりご冥福をお祈り申しあげます。
さて、いよいよ本日で3月の(会社のなかでの)仕事納め。
江副さんの言葉を胸に、シャキッとしたウォーキングで行ってきます!