という諺がある。
「情けは人の為ならず」という諺と混同して使われることがあるようだが、本日言いたいのは「情けが仇」のほう。
新卒採用の季節。採用担当者は、選考結果を日々、学生に伝えていることだろう。
すべての選考基準を満たしたうえで、文句なく合格通知を出せる場合は良い。採用担当者は清々しい気持ちで結果を伝えることができるし、相手も喜んでくれる。
しかし問題なのは、不合格通知を出さなければならないとき。
採用担当者は(特に少人数採用で接点が多ければ多いほど)ついつい情にほだされてしまい、会社にとって、さらにはその学生にとって正しいジャッジを下せないことがある。自分の裁量の及ぶ初期段階では(採用基準に達していないと分かりつつも)合格にしてしまうことがある。結果、学生に過大な期待を持たせてしまい、最終的にはハシゴを外すようなことになってしまう。
あるいは涙をのんで不合格にした場合でも、不合格の理由をオブラートに包んで伝えてしまったり、本当の理由を伝えられなかったりすることがある。そのため、学生には間違った(見当違いの)反省や後悔をさせてしまうことがある。ホントはそんな理由で不合格になったわけではないのに。だから双方に、後味の悪さが残ってしまう。
これらは決して優しさではないし、学生にとって適切な対応ではない。
採用担当者は嫌われることを恐れてはいけない。言葉を慎重に丁寧に選びつつも、真実をキチンと誠意をもって伝えなければならない。そのことのほうが(一時は嫌われたり悲しませたりしたとしても)その学生のためになる。真実を伝えないことは、結果的にその学生を苦しめることになる。特に若い採用担当者には、「情けが仇」という言葉を覚えておいてほしい。
と、たまには真面目なことを書く釘さんでした。
さて、本日の日中は打ち合わせや面談が目白押し。夜は大事な会食。体力温存と時間確保のために、本日の朝ランはお休み。
ではでは、ささっと朝食後、行ってきます!