昨日は、某社の会社説明会のお手伝いが終わった後、大手町に急いで移動。
日本の人事部さんが昨日より大手町サンケイプラザで開催している「HRカンファレンス2014」。そこで行なわれている講演や対談を聴かせていただくためだ。
イチバンのお目当ては、国際教養大学の理事長・学長でらっしゃる鈴木典比古先生と、かのシゴトノヲトでもご協力いただいた藤原和博さんとの対談。
実は他の講演にも申し込んでいたのだが、「同業ですので参加はご遠慮ください」と断られてしまったのだった。そういえば、お断りのメールが来ていたような。あーあ(-_-;)。
でも、鈴木先生と藤原さんとの対談には(国際教養大学とパフは今のところ競合関係でもないのでw)無事、潜り込むことができた。
さすが、いま企業からもっとも注目されている大学のTOPと、教育界のさだまさしとしても有名(?)な、藤原さんとの対談。会場はほぼ満員。500人くらいは入っていたのではないかな。
対談(実際には鈴木先生の単独講演と藤原さんの単独講演…というかミニワークショップが三分の一ずつ。残り三分の一が、藤原さんから鈴木先生への突っ込み)は、期待通り、とても楽しく勉強になる内容だった。
タイトルは、『企業内人材教育改革~新しい人材育成のあり方について考える~』という、抽象的で分かりにくいものだったのだが、実際の内容はとても分かりやすい。
鈴木先生の講演内容(これからの人材教育に求められることを分かりやすく説明しておられた)は、「職サークルアカデミー」のコンセプトとも共通する内容が多く 嬉しかったり。
そして、やっぱりすごかったのは藤原和博さん。ミニワークショップと鈴木先生への突っ込みと機転の利いたテンポの速いトーク。人生の大先輩(藤原さんより10歳くらい年上なのかな?)の鈴木先生に対して、「あのさー、鈴木先生さー、それってスゴイよねー。なんでなの?」みたいなタメグチなのだが、嫌味がまったくない。また最初は難しい顔をしていた企業の人事担当者たちを(短時間のワークショップを通じて)いっぺんに純粋で素直な子供のようにしてしまった。さすが教育改革実践家。その巧みな話術には思わず舌を巻いてしまった。
鈴木先生も、藤原さんも共通して唱えていることは、日本の教育(人材育成)を、「教える」から「学習(修)する」にシフトさせなければならないということ。情報処理力(正解を求めること)から情報編集力(納得解を導き出すこと)にシフトさせなければならないとうこと。そのためにも個々人が「教養」(リベラルアーツ)を幅広く身につけることが必須である、ということだった。
本や映画をたくさん読んで観て、自国の歴史をしっかりと学んで、様々な人たちと(外国人も含めて)たくさん会いに行って、よのなかの多様な価値観に触れて、相手のことをしっかりと理解しながらも、自分の考えをきちんと主張できるようになる…っていうことが大事なのだと、僕は理解した。
いまパフで準備を進めている職サークルアカデミーでは、「学ぶ力」「思考する力」「行動する力」「協働する力」と4つの力で定義しているが、やはりこれらが、これからの社会人にとって必要な力であることは間違いなさそうだ。
そうそう、鈴木先生が講演の中で、「(教育とは)機会、希望、自由を与えるものです」と仰っていたのも印象深かったなあ。
やっぱり、一流の方々の話を聴いて刺激を受けることは大事ですね(^_-)-☆。
さて、本日は早朝会議の後、外の会議室で何人かの面談を実施する。良い出会いがありますように。
では、朝食後、早目に行ってきます(雨だから早目に出てタクシーを捕まえよう!)。