昨夜、某社(上場企業)の幹部と会食していた。
その某社は上場しているとはいえ、創業者が株式の過半数を所有している。創業者(70代)は、数年前に社長を50代前半の後進に譲り相談役に退いていた。取締役からも退いていた。
ところがこの創業者、今度の株主総会で社長に復帰することになったとのこと。社長は任期満了による退任とのことだが、実質的には解任である。業績は好調だっただけに、社員も取引先も、「エ~!」という反応らしい。
やむを得ぬ事情があったのかもしれない。僕なんぞが、とやかく意見できることではない。
でも外野ながら、イチ企業の創業者として思うことはある。
僕ならば、いちど退いた以上、社長に復帰することはしないだろう。自分が創業した会社の経営が気になるのは仕方ない。しかし、僕ならば経営からは距離を置き、株主の一人として会社を支援するだろう。株式も自分で3割以上持ち続けることはない。次を託した経営者や幹部社員たちに譲渡する。たとえ魔がさしたとしても、会社を私物化できないように、自分で自分の力を奪っておくんじゃないかと思う。
年寄りには年寄りの役割がある。大きく育てて大きく任せたのならば、あとは黙って見守るのも年寄りの大事な役割だ。
老害にはなりたくないよな、と思った昨夜の会食であった。
と、経営者っぽいことを書いたところで、朝食後行ってきます!