釘さん日記

筋を通してほしい

鶴田浩二という俳優をご存じだろうか。

戦後の昭和を代表する映画スターの一人である。

その鶴田浩二が歌っていた「傷だらけの人生」。昔、大好きだったのだが、最近この唄の歌詞が数十年ぶりに頭の中を去来するようになった。

 

「古い奴だとお思いでしょうが、古い奴こそ新しいものを欲しがるもんでございます。どこに新しいものがございましょう。生まれた土地は荒れ放題、今の世の中、右も左も真っ暗闇じゃござんせんか。」

何から何まで 真っ暗闇よ 筋の通らぬことばかり 右を向いても 左を見ても ばかとアホウの からみあい どこに男の夢がある・・・

(1971年。藤田まさと作詞、吉田正作曲)

 

僕は難しい判断を迫られたとき「筋を通す」ということを大事にしている。

それは、考えてみたら、40年以上も前の(まだ僕が小学生だった頃の)この唄の影響だったのかなと思う。

鶴田浩二が主演を務めたNHKの「男たちの旅路」というドラマも大好きだった。社会問題と正面から向き合った硬派なドラマで、鶴田浩二は若者たちと対峙しながらも筋を通すことで、若者たちから慕われる古い男として描かれていた。この唄がモチーフになっていたんじゃないかと思う。

日本を代表する大企業の不正会計問題。憲法と民意を無視した政権の暴挙。新国立競技場問題で責任をなすりつけ合う責任ある人たち。そして身近なところでは、つきたくもない嘘をつき続ける(否、嘘寸前の苦しい特殊言語を使い続ける)企業の採用担当者たちと僕たち自身。学生たちに嘘をつかせることを「やむを得ぬこと」と認める進路指導者たち。

どこに男の夢があるのだろうか。

未来を託す子供たちに恥ずかしくないのか。

「筋を通す」ということを、もっと大事にしなければと思うこの頃なのである。

 

と、ちょっと硬派なことを書いたところで、熱中症にならないように水を補給しながらのウォーキングで行ってきます!

 

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