パフの監査役を務めてもらっているキムラさん(僕のSE時代の先輩)は、蒲田に自分の会社事務所を構えている。
僕は毎年この時期になると(つまり決算の数字がまとまって監査してもらえる状態になると)、キムラさんの事務所を訪れる。
で、決算数字の報告が完了すると、そのまま夜の街で一献傾ける。
昨日は、その年に一度の日。
寿司をつまんだ後、
「おいクギ。もう一軒、ザ・蒲田みたいなところに連れてってやるよ」と、キムラさんは、ぶっきらぼうな口調で言う。
寿司屋のある商店街から3分ほど歩くと、そこには懐かしい風景が広がっていた。
おっ こっ、これは!
蒲田のガード下に連なる飲食店街。なんだかとても懐かしい気持ちにさせられる場所ではないか。
昭和20年代の蒲田を舞台にしたNHKの連ドラ「梅ちゃん先生」(堀北真希主演)を彷彿とさせる。
入ったお店は、「立ち飲み処うなぎ家」。8人も入れば満員になるようなカウンターだけの小さなお店だ。
鳥羽一郎の大ファンというオヤジさんが一人で経営している。鰻の肝焼きがたまらなく美味しかった。
他にも魅力的なメニューがいっぱい。
キムラさん、ご馳走様でした!
そうそう、お勘定のときにビックリしたのだが、キムラさんはお釣りの500円玉を受けとったあと、それをそのまま「ほいっ」と言ってオヤジさんに渡したのだ。オヤジさんは「おうっ」と言って受け取る。
へー、チップかあ。粋だなあ……。
昭和のにおいがプンプン漂う蒲田だからこそ似合う、「粋」な客と店主との間のコミュニケーションなんだと思う。
うん、ザ・蒲田いいぞ!
また近いうちに来ることにしよう。
ところで本日は木曜日。そう、早朝ランの日だ。
が、走り始めたところで、ポツポツと大粒の雨が降り始めた。よっぽど引き返そうかと思ったが、せっかくなので短い距離のコースに変更して走ることにした。
これが正解。
家に帰るやいなや、本降りの雨になってしまったのだ。
もし、いつもと同じコースを走っていたら、ずぶ濡れになるところだった。
きょうは運がいいぞ(^.^)。
では、気をよくしたところで、行ってきます!