「いびがわマラソンに出ませんか?」
世界の山ちゃんで、名大社の山ちゃん、いや失礼w、山田社長から繰り出された言葉である。
揖斐川が流れる岐阜県の町を走るそのマラソン大会の素晴らしさを、この日、山田社長からこれでもかというくらい吹き込まれた。
「よし、出ましょう!」
神奈川マラソンで懲りていたはずの僕だったのだが、山田社長の熱心な誘いでその気になってしまった。
しかし、僕だけが東京からはるばる揖斐川まで行くのはいかにも寂しい。当然巻き込むべき人物がいる。僕を神奈川マラソンに巻き込んだキーカンパニーの下薗社長だ(笑)。
翌日の3月11日、当時いっしょのビルで仕事をしていた下薗社長に「いびがわマラソンに出ますよ!」と有無を言わさず申し込みを迫った(よく覚えてないんですがたぶんそうw)。
が、奇しくもこの日の午後、我々は東日本大震災に襲われた…。
この日を境に、しばし様々な仕事を中止、変更せざるを得なかった。リーマンショックで負った傷がさらに広がってしまい、またもパフは赤字決算を免れない状況に陥ってしまった。マラソン大会どころではなかった。
いろんなことがあった。精神的にも参ってしまうような出来事もあった。
よし、走ろう!いびがわマラソンにも出よう!
そう思い直すようになったのが、5月中頃だったと思う。
不思議なもので、走っていると前向きな気持ちになる。いろんな辛さ苦しさから逃げるんじゃなくて、乗り越えて行こうという気持ちになるのだ。
そんなわけで山田社長、下薗社長、僕とで出場し、完走した「いびがわマラソン」である。
2011年11月13日。日曜日だった。
揖斐川の素晴らしい景色、突き抜けるような青空を、いまでもよく覚えている。
記録は2時間24分37秒。半年前の神奈川マラソンよりも5分以上縮めることができていた。
(前日に名古屋で食べた「ひつまぶし」のほうが記憶に鮮明に残ってるのですが笑)