今週は夏休み特別手抜き企画として、いまから6年前(2011年7月~11月)、学生向けのメルマガのなかで書いていた連載コラム「オヤジから最愛の娘&息子たちへ」を再録します。僕が書いた最後の連載コラムです。当時「頑固オヤジ」のキャラになり切って書いていました💦。
===
うまれよ の「う」。それは、『うそをつくな』だ。
どんな聖人君子だろうと、人間である限り、一度や二度のウソをつくことはあるだろう。
ウソとは言えないまでも、本当のことを言えないことは生きていくなかでは数多くあるだろう。俺も過去たくさんのウソをついてきた。
しかし、やっぱりウソはダメなんだ。
ついていいウソと、ついてはいけないウソがある、と人はいう。
俺もそう思いながら「ついていいウソ」をついてきたのだが、それはともすると、ウソつきに対して「ウソをついても構わない」という免罪符を与えることにつながってしまう。本当は「ついてはいけないウソ」なのに、「これは、ついても仕方ないウソだったんだ」という言い訳を与えてしまうことになると思うんだ。
俺は少し前に、ある人を助けるために大ウソをついたことがある。そのときは、それが正しいことだと思った。
しかし結果的に、そのウソは、その人を助けることにはならなかった。それどころか、そのウソが呼んだ別のウソによって、その人をさらに苦しめることになった。後悔してもしきれない。
他人に対するウソはもちろん、自分に対してのウソもダメだ。自分の心の声によく耳を傾けろ。好きでもないことを好きだと言うな。おもしろいと感じたことは自信をもっておもしろいと言え。ただし勘違いするな。それは、独善的になることではない。常に謙虚に、そして客観的に、自分自身を見るんだ。
就職と採用には、ウソが公然とまかり通っている。「ウソも方便」という奴も、なかにはいるだろう。
しかし、俺はお前にはウソをついてほしくない。不器用な奴だと言われても、馬鹿正直な奴だと思われても、ウソをつかずに、自分の正義を貫いてほしい。
===
うまれよの「う」はここまで。明日は、うまれよの「ま」です。
では、うそをつくのがとても苦手なみね子を見た後に、行ってきます!