毎朝、楽しみにしていた「ひよっこ」がついに終わってしまった。
気になっていたあれこれは、最終週にみごとすべて回収されていった。
谷田部家は一家そろって、TV番組「家族みんなで歌自慢」(50年ほど前に流行っていたTBSの「家族そろって歌合戦」のオマージュだと思われる番組)に出場するために東京に出てきた。そして「涙くんさよなら」を一家全員で歌った。みね子の頬は涙で濡れていた。
番組収録後、一家はすずふり亭にやってきた。省吾(シェフ)や秀や元治が心を込めて作ったハヤシライスを「うめぇ~」といいながら食べた。
そういえばドラマが始まった第一週め、稲刈りに帰ってきた実さん(みね子の父)が、「いつかみんなで東京に行って、ハヤシライスを食べられるといいな」って言っていた。
ハヤシライスを食べ終わったとき、秀(すずふり亭の見習いコック)は、一家全員を目の前にして「みね子と結婚させてほしい」と頭を下げた。
数秒間の静かな時間が流れる。そして実さんから発せられた第一声は、「おめでとう!」だった。
そのあとの宗男おじさんの感動の言葉がイケていた(僕は登場人物のキャラのなかでは宗男さんのことがイチバン好きだった)。
「最高だよ・・・」
「勝ったんだ!今 たった今!」
「悲しい出来事に幸せな出会いが勝ったんだよ」
宗男は、太平洋戦争で(最も悲惨で無謀なな戦いだといわれたビルマでのインパール作戦で)多くの仲間を失った。奇跡的に生き延びた宗男は「拾った命なんだから笑って生きようって決めたんだ」と言いながら、底抜けに明るいキャラを最後まで発揮し続けた。その裏側にある悲しい出来事によって、宗男の底抜けの明るさが一層引き立った。
・・・と、もう書き始めると終わらないのだが、本当にいいドラマだった。
みね子ほか谷田部家のみなさん、赤坂すずふり亭のみなさん、あかね坂商店街のみなさん、あかね荘のみなさん、それと墨田電機や乙女荘の乙女たち(愛子さん含む)、悲しい過去を背負ったけれど、あかね荘で元気に強く生きようとしている女優の川本世津子(菅野美穂)。あ、それから日本橋の米屋の米子と結婚することになった三男や女優への階段を上り始めた時子。本当に素敵な登場人物ばかりだった。
これから寂しくなるけど、僕らもまたこれから頑張っぺ。
さて、本日は朝いちばんから内定式だ。夜は内定者たちに最高の寿司を御馳走することになっている。詳細はまた明日の日記で。
では、今日も一日、頑張っぺ!