昨日の日記で
「そのドラマの一部は、『パフの自転車操業物語』にも書いてあるので、自分でもあとで読み返してみたいと思う」
と書いた。
先ほど実際に、その10話までを読み返してみた(全96話もあるので自分でも全部読み切れないのですw)。
そう、そうだった。
パフが「顔の見える就職と採用」という事業コンセプトを掲げ、パフ自身も「顔の見える会社」になろうと決意したのは、このメールがきっかけだった。
パフ創業から3か月ほど経ったある日、ムライさん(物語ではM氏としていますがw)から僕に送られてきた長いメールだ。
会社の資金も底をつき、今後の売上のメドも立たず、途方に暮れていたときだった。
ここから先は、『パフの自転車操業物語』から引用してみる。
===
ボクは悩んでいた。運転資金が2ヵ月後には底をついてしまう、ということよりも、今後の事業運営の軸が自分の中で、ぶれ始めていたのだ。
「俺は、いったい何をやりたくて会社を作ったんだろう……」
そんな時、ボクがパフを設立する際、大きなキッカケと勇気を与えてくれたM氏から一通のメールが届いた。
> 釘崎へ
>
> (中略)
>
> お前は事業の志をどこに置くのか?
> 儲かろうが儲かるまいが、体を張ってお前は何を追求したいのか?
> 事あるごとに、出会うどんな人にも(従業員にも愛人にも)熱く語る、
> パフを通じて実現したい夢……それは何なのか?
>
> 企業の採用成功? 学生の就職成功? 一攫千金? 日本のビルゲイツ?
> 打倒リクルート? 学歴社会の打破? 夢ある人生支援?
> 日本産業の再構築? 敗者復活人生の支援? 国家を超えた人材の交流?
>
> 何でもいいんだけど、このへんが見える企業=顔が見える企業、にパフは
> なってもらいたいもんです。
>
> (中略)
>
> 他の同業他社との競争優位は、資金力でも商品力でもブランド力でも人材 でもない。
> 釘崎の努力と、その背中をつき動かす志、軸、コンセプトの斬新さだけが 競争優位のような気がします。
>
> その軸がしっかりしていれば、商品設計でぶれることはないし、思想に合 わない人間を切ることもできます。
>
> 志があればベトナム(パフ)だって、アメリカ(リクルート)に勝てるわけです。
>
> (中略)
>
> 忙しいのはわかるけど、事業の関係者だけと会うのではなく、音楽やら 映画やら女やらと、釘崎がどこまで付き合いの範囲を広げられるかも重要 でしょう。
>
> (中略)
>
> 苦しいからといって、二流の会社や人物と付き合うのはやめよう。
>
> (中略)
>
> パフは失うものが何もないはずです。
> どこまで個人の味方になれるかは大きなポイントでしょう。
> 他人のフンドシや智慧をどこまで使うか。
> またパフの資源をどう提供するか。
> 流れは、利権・独占・大資本から、自由・共生・提携なんだと思います。
>
> (中略)
>
> まー、いろいろあるけど、酒でも飲みながらまた今度。
涙が流れてくるほど嬉しかった。
===
創業のキッカケをつくったのもムライさんなら、事業コンセプトのヒントをくれたのもムライさん。ついでに言うなら、パフの社訓になっている「うまれよ」を教えてくれたのもムライさんだった。「陰の創業者」と呼ばれる所以である。
話は変わるけど、昨日の朝礼ではマツザキさん(パートタイムで働いてくださっている主婦社員)の心憎い仕掛けに感動した。
会社の壁に貼られている下のカレンダー。
12月11日と12日のところに何やら細工されているのが分かるだろうか。
11日のところにズームしてみる。
「PUFF10代最後の今日、皆さん何を思って過ごしますか? 成人まであと1日。Do your best ^^ 」と書いてある。
そして、隣の12日(つまり昨日の設立記念日)のところには「祝」と書かれた箱が括り付けられている。
なかには、なんとクラッカーが仕込まれていたのだ。
昨日の朝礼で、このクラッカーを「パーン」と鳴らして「20周年おめでとうございます!」とやれるようにしてくれていたのだという。
なかなかやるじゃないか。これも「顔の見える」文化がなせる業かもしれませんね。
マツザキさん、ありがとうね(#^^#)
さて、今夜は16日に向けての個人レッスン(?)がある。がんばっぺ(*^^)v
では、冬本番の寒さの朝だけど、元気なウォーキングで行ってきます!