先週は訃報が相次いで流れてきた一週間だった。
朝丘雪路さんは年齢こそ離れているものの、中学生時代、11PMをいつも観ていたものとしてはとても身近な存在だ。「雨がやんだら」を色っぽく歌う姿も、ずっとアタマに残っている。
星由里子さんは加山雄三の映画(若大将シリーズ)での姿がもっとも有名なのだが、僕には花登筺(はなとこばこ)の三人目の奥さんという印象が強い。花登筺って知ってる人は少ないかもしれないけど、大阪商人を題材とした小説やドラマを多数残した小説家・脚本家だ。1983年に55歳の若さで亡くなっているのだが、僕は「どてらい男」というテレビドラマ(主演は西郷輝彦)にもなった小説が好きだった。こんな美人(星由里子さん)と結婚できるなんて、小説家っていいよなーと15歳のころの僕は羨ましがったものだ。
岸井成格さんの訃報にはショックを受けた。癌であることは知っていたし、サンデーモーニングに出演しなくなって久しかった(昨年12月3日が最後の出演だった)ので心配していたのだが、ついにその日が来てしまったかという残念な気持ちだった。
面識があるわけではないのだけど、好きなジャーナリストだった。岸井さんのNEWS23(膳場貴子と一緒にやっていた)は毎晩観ていた。岸井さんがキャスターを降板して以降はほとんど観なくなってしまったのだが、岸井さんを引きずり下ろした権力者たちが今になって恨めしく思う。
そして何よりショックだったのは、西城秀樹さんの訃報。「えっ…噓でしょ……」という感じだった。
僕らの中学生時代は、新御三家といって、野口五郎、郷ひろみ、そして西城秀樹の三人が、女子生徒の人気を分けあっていた。でも僕ら男子生徒にも西城秀樹の人気は高くて、「薔薇の鎖」「情熱の嵐」「傷だらけのローラ」なんかは、よく真似て歌っていたものだ。
あ、そうそう。掃除の時間に、長いホウキをマイクスタンドに見立ててよく真似していたのを思い出した(笑)。
実は、亡くなる数日前も、僕は西城秀樹をテレビで観ていた。
あの「寺内貫太郎一家」が、BS12(トゥエルビ)で放映されていたのだ。そのことを途中から知った僕は、最終回まで全部録画を録っていた。時間がある時にチマチマ再生して観ている。
実際には、僕が中学1年~2年生のころにTBS系列で放映されていたドラマだ。西城秀樹ふんする周平が父親の貫太郎(小林亜星)と取っ組み合いの喧嘩をするシーンが有名なのだが、僕は、ドラマの最後に浅田美代子と屋根の上で歌うシーンが一番好きだった。
哀悼の意を込めて、Youtubeに上がっていたこの動画にリンクをはっておこう。
享年63歳。最期まで脳梗塞の後遺症と闘っていたという。僕と5歳しか違わないのか……。
そういえばこのドラマに出演していた左とん平さんも今年亡くなったばかりだ。同じ時代に広島カープで大活躍していた衣笠祥雄さんも先日亡くなったばかり。それから、やはり同時期に大活躍していた(「太陽にほえろ」や「愚か者」の作曲者でもある)井上堯之さんの訃報もつい最近のことだった。
生あるものに、死はいつかは訪れるのだけど、でも、やっぱり寂しい。僕らが多感だった時代に、大きな影響を与えてくださった方々の死であればなおさらである。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
さて、僕の体調も徐々に戻りつつある。声も出るようになってきた。まだまだくたばるわけにはいかない。なんたって70歳まではライブをやるって宣言してますからね(^_-)-☆。
では今週最初の、行ってきます!