「末は博士か大臣か」
僕らが子供のころ流行っていた、かどうかは分からないが、よく耳にしたコトバである。
僕も小学校だったか中学校だったかの卒業アルバムの寄せ書きに、「末は博士か大臣か」と、自分のことを書いていた。ずいぶんと自惚れたガキだったんだな(笑)。
昨夜から今朝のニュースでは、ノーベル賞の話題と組閣の話題で持ち切り。ふと、冒頭のコトバを思い出したのだった。
博士になることや大臣になることが、親の期待であり子供の憧れだった時代がかつては確かにあった。
僕らの子供時代だと、博士といえば、お茶の水博士(鉄腕アトム)や、田所博士(日本沈没)で、大臣といえば、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄といったところだろうか。
今はどうか。
やっぱりノーベル賞級の学者を見ていると、すごいなあと思う。いや、ノーベル賞とか関係なくとも、博士課程を修了し研究を重ね多くの論文を発表している学者さん(経営・経済の分野では僕の身近にもたくさんいるが)には尊敬、畏敬の念を抱く。今の子供たちにとっても同様であってほしい。目指してほしいなと思う。井上陽水の歌じゃないが「いつかノーベル賞でももらうつもりで頑張って」ほしい。
さて、大臣はどうか。
とてもたいへんな仕事であり重要な役割ではあるのだけど、軽く見られがちだ。非難、批判のやり玉にもあがりがちだ。尊敬どころか軽蔑されることも多い。本人たちにも責任がある(人もいる)のだろうが、可哀そうに思えることもある。
本日正式に発表される大臣たちは、ぜひ子供たちに尊敬される方々であってほしい。
「職業に貴賎なし」。博士や大臣だけが頑張ればいいのではない。みんなが置かれた場所で、責任感・使命感をもちながら、自分に与えられた役割を果たす。そのために最善を尽くす。それが、本当の社会最適につながるのだと思う。
てなことを、徒然と書いたところで、自分の役割を果たすために行ってきます!