ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった本庶佑さんの話題が今朝のニュースでもトップを飾っていた。組閣のニュースよりも断然、心が洗われて朝から清々しい気持ちになる。
ニュースによると、本庶さんはノーベル賞の賞金を後進の育成のために寄付するのだという。いやあ、実にカッコイイ。
本庶さんは「長いこと苦労してきた共同研究者、学生諸君、応援してくださった方々、長い間支えてくれた家族、言い尽くせない多くの人に感謝している」「研究では間違いではないかどうかを、厳しく問う。何が真実かを問う。研究では世界の人と常に闘ってきたつもりです。闘う時は、厳しくないと闘えないです」と会見で語ったそうだが、まさに男。武士のような強さと謙虚さと優しさを感じる。
こういうカッコイイ人の姿がマスコミでクローズアップされるのは嬉しい。僕らが知らないだけで、こういう人は少なからずいる。
ちょっと前に、行方不明の男児を見つけて有名になった大分県のボランティアおじさん(尾畠春夫さん)もそうだ。見返りなど一切求めていない。「残りの人生を社会に何かお返しさせてもらおうと思ってボランティアを選んだ」のだそうだ。
阿久悠が作詞して河島英五が歌った「時代おくれ」という唄に“あれこれ仕事もあるくせに自分のことはあとにする”という詩が出てくる。まさにそんな感じ。すごい人はいつも自分のことは後回し。
自分のことしか考えない人が多くなった世知辛い世の中。本庶さんや尾畠さんのようなカッコイイひとたちがマスコミやネットでもっともっと取り上げられ、少年少女たちの「なりたい姿」になってくれるといいなと思う。
さてと、翻って僕は、今日はカッコ悪い役をやらないといけないかな?
では、準備をして行ってきます!