まもなくパフも満21歳。
毎年この季節になると自分が起業した頃を思い出し、感慨深くなる。
設立記念日は12月12日なのだが、起業に向けて腐心していたのは、その一か月前のちょうど今頃。平日の夜と休日は、ほぼすべての時間を資本金集めや起業後のプラン作りのために費やしていた。
当時、僕は37歳(正確には36歳と11か月)。
パフを作ったばかりのころは、かなり真面目に50歳になったら引退するつもりでいた。そして、60歳までの10年間を悠々自適に過ごすつもりでいた。
まあ、会社がそこまで続くと思っていたわけだから、相当に楽観的だ。失うものが何もなかったので気楽に考えられたのだろう。
ところが11年後(僕が48歳)の2008年にリーマンショックが起きて、引退どころではなくなった。
そして、その3年後には東日本大震災。ますます会社は大変な状況に追い込まれていた。気が付けば引退するはずの50歳を過ぎてしまっていた。
でも、37歳のころに考えていた50歳と、実際に自分がなった50歳とのあいだには大きなギャップがあった。いい意味で未熟。50歳なんてまだまだ若造で、悠々自適に過ごすなんて、まだまだ先だと思い直した。
そして、その後の10年間で「たいへんな状況」もずいぶんと改善した。昨年は設立20周年を迎えることができた。今年は初の株式配当を実施することもできた。会社を次代に譲るための環境が整ってきたようだ。
ということで、やっと自分自身の「仕舞い方」を考えても構わない時期が来たように思う。
いままでも冗談めかして「60歳までにフォークソング居酒屋を作る」ということを公言していたのだが、そしてそれは冗談でも何でもなく本気なのだが、その前にやらねばならぬことがたくさんある。
古い道具や着物をきちんと仕舞ったうえで、新しい舞台づくりへと進むことにしましょう。
・・・と、本日は最近の心情のほんの一部を漏らしてみました。
では、朝食&まんぷく後、行ってきます!