釘さん日記

子分と2年ぶりに対面した日

いまから7年以上前のことになる。職サークル主催のイベントに、奇妙な学生が紛れ込んできた。

鼻だったか耳だったかにピアスをして、ズボンはお尻が見えるくらいにずり下ろし、アタマは丸坊主。私服で参加できるとはいえ、就職をテーマとしたイベントの場にはまった相応しくない恰好だった。

当時は、まだ僕がイベントの司会やコーディネーターとして運営にも携わっており、「なんだ、あいつは? なにか変なことしたらすぐに摘まみ出せ!」と、スタッフに命じていた。

ところが彼は、その外見とはまったく違って、とても素直で謙虚。イベントの片付けなども率先して手伝ってくれた。

話を聞くと彼はまだ大学二年生。関わっていた(パフがイベントの告知を依頼していた)学生団体の先輩に命じられて参加したのだという。

彼は、その後のイベントにも自分の意志で頻繁に顔を出すようになり、僕ともなぜか仲良くなっていった。

彼の名前はカメ(本名は違いますよw)。

「おいカメ、おまえ俺の子分になるか?」

「はい、親分!」

という契りがあったのは、彼が大学三年生になるころ。

その後は、まさに僕の子分のように、いろんなことを手伝ってもらった。名刺も持たせていた。さすがに名刺に「子分」と書くわけにはいかず「インターン生」と書いていた気がする(笑)。

あ、そうそう、彼はドラムを叩くこともできたので、僕のライブにも2年連続で出演してもらっていた。使いパシリはもちろん、ステージで前説なんかも無茶ぶりでやらせたりしていた。

そんな彼も大学卒業後、とあるサービス業界の中堅企業に就職していった。僕はパフで雇いたい気持ちもあったのだが、彼のことを毛嫌いする社員が当時いて断念した(いま初めて明らかにしますw)。

卒業後も何回か会ったり、メールでやりとりをしていたのだが、この2年半くらいは、彼には会えていなかった(というか彼は消息不明になっていた)。

それが先日、急に僕の携帯に電話があった。

「あ、ご無沙汰してます、子分のカメです」

「なんだお前、生きてたのかよ!」

まあ、そんな感じの久々の電話での会話だ。

聞けばカメの会社では、このほど営業所を秋葉原に立ち上げることになり、カメはその責任者として着任したのだという。

「じゃあ、とりあえず会社に来い。メシぐらいご馳走してやるから」

ということで、昨日の夕方、カメは2年ぶりにパフにやってきた、というわけだ。

カメは現在社会人5年目。新しくなった名刺を見ると「部長」と書いてある。ほほう、なかなかやるじゃないか。

その後、近場の中華料理屋に連れて行って、いろいろな近況を教えてもらったのだが、まさにマネージャーとしての視座での話も多く、あのズボンずり下ろしのピアス野郎が、よくもまあこんなに成長したものだと嬉しくなったのだった。

 

カメは来年には東南アジアに渡って飲食店を出店する計画も持っているのだそうだ。やるね、なかなか。そのうちフォークソング居酒屋も手伝ってもらうかな(笑)。

ということで、本日の日記は子分カメとの再会ばなしでした。

 

さてと、実は僕はこれから会社を休んで病院に行く。全身麻酔をしたうえで消化器官の内視鏡検査を受けることになっている。年明け早々には受けなければならなかったのだが、なんだかんだで先延ばししてしまった。

「前日の食事は20時までには終わらせてください」ということだったので、昨日の中華料理も20時ジャストで打ち止めにしたのだが、大丈夫かな(苦笑)。

では、今朝は食事抜きで、なつぞら後、病院まで行ってきます!

 

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