三歩歩いて、五歩下がった

水前寺清子が歌っていますね。

「幸せは歩いてこない。だから、歩いて行くんだよ。
 一日一歩。三日で三歩。三歩歩いて、二歩下がる」と。

三歩歩いて二歩下がるなら、まだいいですよね。
私の人生、三歩歩いて五歩下がることが往々にしてあります。

五歩下がった時の私は、いつも大掃除をすることにしています。
いらないものを捨て、自分が本当に大切にしているものを精査するためです。

捨てないものは、自分が大切にしているもの。
また、自分の原点となるもの。

今回の大掃除では、こんなものを見つけました。

大学時代に活動していたNGOで出会ったモスレイ(インドネシア人)
からもらった「モスレイPHOTO」。
インドネシアの草原で、アクターごっこをした時の写真だそうです。

当時、東南アジア各国の若者と交流を深めていた私は、各国の若者の
勤勉さ、バイタリティ、パワーに圧倒されていて、「日本が危機だ」と感じていたものです。

当時暴れん坊だった私も、さすがにこのポーズで写真は撮れません。
とても悔しかったのと、羨ましかったのを覚えています。

そうだ。
視点を外に外に、大きく大きく持たなければ。

そんなことを思い出しました。

……………………

また、こんなものも見つけました。
岩崎と木村が入社した時に送った、お祝いのメッセージです。

 あせらず耕す
 -準備の大切さを知った。

 あせらず植える
 -希望の種を蒔くことを知った。

 あせらず話し合う
 -愛されてることを知った。

 あせらず肥料をやる
 -収穫するだけではなく
  帰還することを知った。

 あせらず水をやる
 -植物に水と日光と土が必要なように、
  人間にも生活のバランスが大切だと知った。

 あせらず余計な草を取る
 -取り除かないと育たないことを知った。

 あせらず見守る
 -我慢することを知った。

 あせらず祈る
 -一生懸命やれば素晴らしい収穫が
  あることを知った。

 あせらず感謝する
 -謙虚な気持ちになることを知った。

「エミリーへの手紙」という小説の一節から引用したメッセージです。
つまづきそうになる時こそ、小さなことを大切にしていくことの大切さを
新入社員の二人に伝えたかったのです。

最近は、小さなことの大切さを忘れていました。
まるで今の私に向けたメッセージに思えて、ちょっと元気が出ました。

就職活動中の皆さん。
なんだか調子が出ないとき、どうぞ身の回りを整理してみてください。
きっと自分自身を鼓舞してくれるものが、偶然の産物のように出てくる
はずですよ。

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