底が抜ける
こんにちは、高田です。
2001年9月11日におきたアメリカの同時多発テロ。
あの事件の本当の影響は、その時に少年期~思春期だった子供たちが、
大人になってから出るのではないかと思う。
人を乗せた飛行機で、ビルに突っ込むということ。
今まで誰も行ってなかったこと。
現実的に可能ではあるが、どんなに凶悪な人でもやらなかったこと。
考えもしないし、考えたとしても誰もやらないことは、
誰かがそれを行った後は、起こる可能性があることに変る。
あの事件は、ある世代の人々の底を抜いてしまったのではないだろうか。
1997年の山一證券の自主廃業。そして、それに続く、多くの企業の破綻。
その時、私は15歳だった。今の大学3年生は、9歳ころでしょうか。
あれから10年。
私たちの世代にとっては、会社とは倒産するのものであり、
会社だけに頼らずに、自分のキャリアを積み立てるという意識が、
当たり前となったように思う。
企業の倒産は、あの時代を過ごした私たちの底を抜いた。
現在、世界中で続く金融不安や企業の合併。
つい先日も日本の電機メーカーで最大の合併があった。
この本当の影響が出るのでは、まだ人格形成が完成していない幼い子供たちが、
大人になったころだ。
その時には、会社と個人、キャリア、働くということについて、
当たり前のように、新しい価値観を持つようになっているのだろう。
底が抜けた後。
生まれるものは、悪いものではないと思う。